Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

健康不安は? 60年前のこと? 「報道1930」「政治とカネ」の問題

22日(木)朝一番にいつもの病院に出かけた。ときどき、健康不安に襲われることがある。特にどこかが悪いわけではないが、周りに心配事がありすぎ、それらに精神的に追い込まれるような状況に心が塞がれているのかもしれない。歳をとると肉体と精神のバランスがうまくいかなくこともあるのかもしれないと言われた。1ヶ月前に健康診断をうけた。その結果を先生からいただいた。どこにも問題がないとのこと。念のために精神安定剤をいただいた。

 少し前にもと「黒人研究の会」(現在、「黒人研究学会」)から、エッセイの原稿依頼を受けたので書いてみた。60年前のことが、あれもこれも記憶が蘇ってきた。昨日アボカドを食べたかどうか記憶になかったのに。研究会のことは、今はここには書かないが、他にいろいろ思い出したことを書いておく。

 学生時代のことを次々と鮮明に思い出した。毎日が新しい経験をし、衝撃を受けるようなできごとがあったからかもしれない。私は単純に「アメリカ」に憧れて、英語を学んでいた。ケネディ大統領が暗殺され、日本初の衛星放送で暗殺の現場が大学の食堂にあったテレビに映し出された。すごくショックだった。暗殺=assassination という言葉を初めて学んだ。当時最新のアメリカ空母コンステレーション号が神戸港に入港すると、「英会話」の授業でアメリカ人教員が私たち学生をそこに連れて行き、「水兵さん」と直接会話をするように指導した。何の疑問も持たなかった。電波が悪いなか、Voice of Americaのラジオを聴いていた。今のようにYou TubeやTik Tokなどなどがなく、音から学ぶ機会が限られていたからだ。日本が戦後から復興し、アメリカの軍事戦略のなかに日本がとっぷり浸かる時代にいた。すこし先輩は「安保反対闘争」に関わっていた。フランス式デモという言葉もあった。私たちが大学に入学した時は、女子学生が半数を占めるようになった。「女子学生亡国論」がでた。文系の大学に進学する女子学生が増えたので、世の中が騒がしくなった。女子学生が増えると日本国は滅びると考えたのだ。いまなら、とんでもない発言として糾弾されるだろう。当時の若者たちは、社会に敏感に反応し、行動をしていた。

 「報道1930」では、「政治とカネ」の問題を取り上げていた。自民党は、多額の政党交付金と企業団体からの献金を受けて、選挙では必ず勝てる。日本最大の選挙区北海道の場合を取り上げ、野党新人は選挙のスタートラインから、不利な状況にあることを紹介していた。イギリスでは、機会均等にという立場から、政治資金は、野党にだけ給付されていることが紹介された。野党が与党の政策に対抗できるようにするためで、議会とその周辺での活動資金、政策立案のための資金などで、選挙のためには使用できない。経費も選挙のためにも使ってはいけないことになっていると説明。日本の場合、自民党は、ほぼ選挙活動のために政党交付金が使われていることが指摘された。今日のゲストは務台俊介自民党・元環境副大臣内閣府副大臣)、大串博志立憲民主党選挙対策委員長)、高安健将(早稲田大学教授)。自民党の務台氏は、野党には政権を任せられないから、国民は自民党にがんばれとエールを送っている、そういう資金だと言い切った。なんという傲慢な態度かと思った。高安氏は政党助成金議席の一番大きい自民党に配られ、選挙活動に使われていることが問題だと指摘。司会の松原宏二氏は、自民党政党助成金の繰越金を返還せず、積立金としていると指摘。問題は、選挙でフェアな競争ができる環境をどう作るかという。今の制度は与党に有利で、新規参入を阻むものになっていること、同時に政治の世襲の問題も併せて考える必要があると指摘。

 自民党の「裏金」は、すべて政治活動のために使われていたと言い訳するのではないだろうか。政治倫理審査会にようやく5人(塩谷、松野、西村、高木、武田)が審査を申し出た。だが非公開か公開かはまだわからない。5人は非公開を望んでいるというが。