Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

バラのお手入れと習字教室 坂本龍一さんの追悼番組

11日(火)午後からは「バラのお手入れ」にでかけた。ついこの前まではバラの蔓だけだったのに、一斉に葉っぱがでてきて、蕾をいっぱいつけている。3〜4つ花が咲いていた。もう一週間か10日ほどで花が一斉に咲くのではないかと思う。例年では4月末か5月の初め頃にバラが咲くのだが。

 その後、お習字教室に行った。「曠遠緜邈 巖岫杳冥」(コウエンメンバク ガンシュウヨウメイ)の前半部を書いた。意味は、「これらの原野、湖沼はか遠くに広がり、広大な山々も遥かかなたにほのかに見えるだけである」今日書いたこの四文字は古い文字らしいが、私はまったく知らない文字ばかりで、先生のお手本をみながら、文字のバランスだけを考えて書いた。文字のバランスも考えながら一筆づつ書いていく作業がとても好きだ。 

 毎週土曜日夕方に毎日放送が、報道特集を組んでいる。8日の土曜日にあった追悼「坂本龍一さん ー 音楽と自由への思い」を録画でみた。坂本さんは昨年に、戦争は「どこの国でも、だめなものはだめだ」という態度を貫きたいと表明した。以前にモザンビークでの地雷撤去の活動に坂本さんは参加したあとに、レコード「Zero Landmine」を多くの人にむけて、発表した。その曲を、ウクライナ侵攻に抗議して、昨年再アレンジして「Zero Landmine 2022」を出した。その収益はウクライナ支援となったという。2009年には、坂本さんは、ラジオ番組で「何でこんなに日本は言いたいことが言えない国になっちゃったのか。何が怖くて皆言いたいこと言えないのか。皆もっと言いたいこと言いましょうよ。個人もミュージシャンもメディアも皆そうですよ」とも発言している。そして「非戦」を主張しつづけてきた。歌手元ちとせさんが歌う「死んだ女の子」は、原爆でなくなった7歳の女の子の思いを坂本龍一さんが作曲した。坂本さんにとっては、東日本大震災も、福島第一原発事故も、沖縄の問題もひとつにつながると紹介された。坂本さんは、東日本大震災復興に音楽で関わり、若い人たちに「毎日毎日音楽を楽しむことを忘れないようにしてください」と声をかけた。当時高校2年生だった人が、プロのチェリストになり、坂本さんの意思を受け継いでいる。この報道特集番組のキャスターの一人金平茂紀さんは、「人の死を悼む作業はとても難しいことですが、大切なことは亡くなっていった人の思いをそれぞれの人が自分なりに引き継いでいくことだと思います」としめくくった。

 多くの人たちが坂本さんの音楽に励まされ、慰められてきた。そして坂本さんの社会的関わり方も受け継いでいる。そうした一歩一歩の歩みを続けることが、やがては大きな力となるのだと思った。素晴らしい音楽と生き方の方向性を与えてくれた坂本龍一さんに感謝したい。