Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

11月16日 バラの手入れと習字 オクティヴィア・バトラー著『キンドレッド』

午後から「おとなの小学校」のバラの手入れに出かけた。6人が参加。バラの木の周りの土を一旦取ってから、肥料をまぜた土を入れ、元あった土を戻した。我が家のバラには虫が卵を産みつけ、幼虫になったものがわんさか出てきたが、ここのバラの土はとても綺麗かった。虫も卵もいなかったが、ミミズがニョロニョロと出てくる程度だった。肥料を撒いたり、虫がつかないようにする薬や肥料を絶えずやってきたからだろう。

 一緒にバラの手入れをしている方から、烏瓜の実をいただいた。薄く切って油で炒めて食べるといいと教わったので、そうしてみた。ウリに似た味であっさりしていた。エビチリの中に炒めた烏瓜をいれて、食べた。とてもあっさりとしていて、美味しかった。

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 バラの手入れが終わったあと、バスと地下鉄を乗り継いで、お習字のおけいこに出かけた。

「奄宅曲阜 微旦孰營」 (えんたくきょくふ びたんじゅくえい)の前半部を書いた。意味は、「周公旦は武王を助けて殷の王を討った功で曲阜(きょくふ)に居館を構えた。周公旦がいなければ誰がこの地を治めただろうか。」なかなか難しい文字。

千文字のまだ半分も書いていないが、日本の漢字にない文字がでてくる。楽しい。

  お習字はウィングス京都(男女共同参画センター)で行われるので、帰りにすぐそばの野菜やお惣菜など、食品はなんでも売っている八百一に立ち寄った。お大根や、キャペツ、人参などを購入。とても新鮮でお安いのがなにより。

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 オクテイヴィア・E・バトラー『キンドレッド』の翻訳(風呂本惇子・岡地尚弘訳)が風呂本さんから送られてきた。30年前に京都の山口書店から出版されたものが、今回河出文庫に入ったので、幅広い読者の手にわたると嬉しい。アメリカ文学の中でようやく黒人女性文学が評価されるようになった。訳者の風呂本惇子さんたちのたゆみない翻訳によって紹介されてきたからだ。ずいぶん昔に一緒にアリス・ウォーカーの短編集『愛と苦悩のとき』を翻訳したことがあった。お互いの訳をチェックし合って、間違いなく翻訳を仕上げた、とてもいい思い出がある。アメリカ黒人のお婆さんの目をアリス・ウォーカーは「hesitate blue」と書いていた。お婆さんは、緑内障を患っていて、「青とも緑ともいえない青色の目をしていたのだった。」それを、ウォーカーは詩的に表現したのだった。Hesitateにあたる日本語表現はむつかしかった。若い頃にいろいろと教えてもらった先輩として尊敬している。