Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

映画「ホタル」をみる  お花たち

夜にBSで放映されていた映画「ホタル」をみた。録画していたので、食後にゆっくりとみることができた。22年前に公開されたもので、降旗康男監督、高倉健、田中裕子主演。日本アカデミー賞で13部門ノミネートされるほどのすばらしい作品だった。私は当時に見ていなかった。ときどき高倉健の映画は見ることがあったが、「ホタル」も期待通りの高倉健の映画だった。第二次世界大戦の時の特攻隊で命を失った人と、生き残った人の葛藤が描かれていた。高倉健演じる主人公山岡秀治は生き残った。病弱な妻山岡治子(田中裕子)を思いやる優しさが、静かに滲みでていた。特攻隊で命を失った一人は金山文隆(小澤征悦)で、朝鮮人で日本の戦争の犠牲者となった。彼の婚約者が治子だった。映画の最後の場面では山岡夫婦が朝鮮に出かけていき、金山が最後に残した言葉を伝えに行き、和解する。帰国した山岡は長年使用した船を、村の人たちの協力をえて、燃やして、廃船にする。新たな人生を決意する。現在、この映画をテレビでみられたのはとてもよかった。「戦争」について考える機会にもなった。食堂の女将を演じる奈良岡朋子が、長年の仕事をやめるお祝いの会で、特攻隊員を「殺したんだよっ」と叫んだ。積年の思いを吐露した。戦争責任者だった昭和天皇崩御が一つの時代のくぎりであったことなど、短いシーンではあったが、監督の制作意図が垣間みれたようにも思った。

 今日はお花を生けることができた。長い間、玄関口を処分する本で埋め尽くしていたので、花台は本に埋れていた。ようやくスペースができたので、花を飾ることができた。トルコ桔梗とかすみ草。もうひとつは、金魚草。