Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

安倍晋三氏選挙演説中に射殺される、孫の携帯電話に

8日(金)朝のルーティンワークをすませ、自室でコンピュータで、フランス語の勉強をしていたら、夫が「安倍さんが大変なことになっている」と伝えに部屋にきた。テレビをつけると、奈良の大和西大寺駅の近くで選挙演説中に銃で撃たれて、心肺停止だと。びっくりした。選挙期間中のこうした暴力は決して許されるものではない。

 フランス語の授業があるので、午後2時半に家を出た。どのテレビ局もずっと「安倍さんのニュース」に切り替わっていた。フランス語の授業でも、話題になった。暴力はいけないということでは誰も同じ思いだった。授業のあと、上の孫とヨドバシで会うことになっていた。試験があり、少し早めに京都に帰ってきたが、時間が十分にあったので、美容院に行っていたという。本当にやりたいことがあるのかたずねてみた。このコロナ禍の中、大事な二年間は大学に行くことがなかった。一年生の時には何とか通学したものの、友人ができるまでではなかったようだ。そして四年生。対面授業に出ることと、就職活動で、毎日が精一杯。将来、本当に何がやりたいのか、よく考えてみるように言うと、神妙に考えてみると言っていた。

 そうこうしていると安倍元首相が死去した速報が入った。家に帰ってからテレビなどの放送で映像をみていると、選挙カーの上でもなく、ボディーガードは少ない。犯人は安倍氏の背後に歩きながら迫って、発砲している。しかも手製のガンで、誰もそれとは気づかない。警察のガードの甘さは誰がみても明らか。犯人は「政治目的ではなく、自分の家族をバラバラにしたある特定の宗教団体に安倍氏が関わっていると思って、狙った」と言っている。

 翌日9日(土)の報道によれば、前日の安倍元首相が岡山で選挙応援をした場所にも犯人は現れていたという。警備が厳しい状況の中では実行ができなかったという。明らかに、安倍氏への恨みや憎しみが募っていたのだろう。安倍氏を取り巻く状況の中で、こうしたことは容易に想像はつく。

 お昼前に、娘と下の孫がきた。お昼は、ほうれん草の胡麻和え(胡麻をたっぷり入れて、しっかりとすり鉢ですって作った。美味しくできた)、人参のタラコ和え、卵焼き、ポテトサラダ、牛肉と玉ねぎの甘辛煮を作った。いつも老人二人で細々と食事をとっているので、誰かと一緒に食事ができるのは嬉しい。

 食後、孫の携帯電話の買い替えに付き合った。携帯を購入するアップルのお店は京都の四条烏丸の大丸の横にあるので、大丸の駐車場に車をとめた。予約した時間にアップルのお店に行った。すぐに対応してもらった。いつもお店に行くたびに思うのだが、アップルの店員さんはとても優秀で、どんな質問にも端的に答えてくれる。若い人たちは、三年も携帯電話を使えば、もう次に新しい機種が必要になってくる。日々技術進歩の早さを追っかけることにもなるのだが。携帯電話は、決して安くはないが、全ての情報は携帯電話の中にあるし、行動日程の管理にもなるし、買い物の記録もつく。孫は八月初旬にカナダのトロントに語学研修に出かけるので、携帯電話はなくてはならない必需品。飛行機のチケットも携帯の中にあるし、重要な連絡は全て入っている。大学の授業スケジュールも、オンライン授業を受けるための必要事項も。お財布がわりにもなる。だから、先日のAUのネットにつながらなかったことで、社会が大パニックになった。若者たちは、デジタル化社会の中で生きている。コロナ禍の中で、ますますそうなった。デジタル庁は国民の情報を支配することにしか興味がない。それではいつまでたっても、デジタル化社会は成熟しない。