Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

孫と携帯電話 杉田水脈さんの発言に「ノー」が

25日(火)上の孫とアップルストアーにでかけた。四条烏丸で待ち合わせた。孫は二人いるが、それぞれの要求や趣味などが違うので、それぞれと別々に付き合ったり、一緒に付き合ったり、場面場面と日時で異なる。孫が携帯電話の買い替えに付き合った。IPhone はほぼ毎年新機種を発表している。だんだん容量を大きくして、あれもこれもできる。特に写真や動画を撮るのに便利で、誰でも操作できる。以前のようにカメラを持ち歩く必要はなくなった。メモがわりに写真を撮っておくと便利になった。孫の携帯にはほぼ容量が満杯になっていたので、新しい携帯にデータをうまく移行できるかどうかわからないと言われた。iCloudの容量を増やせばどうか、不要なデータを削除すればどうか、などなどを提案してきた。iCloudは携帯ではいま5Gつかえる。結構な量だが、それを毎月の支払いで大きな容量にできるという。私は数年前にそのアドバイスに乗って、毎月400円を支払い続けたが、わざわざiCloudに入れておくデータがないことに気づき、コロナ禍が始まってからやめた。コンピュータを使って毎日資料作りやデーター処理に関わっているわけでもないので、やめた。たしかに以前はUSBなどに入れてデータを持ち運んでいた。その手間が省けるというのが、iCloudだが、パスワードを知られたら、誰でもがアクセスできる危険もある。毎月、知らない間に料金が銀行口座から引き落とされていることがいやなので、やめた。

 私は孫に不要な写真はデータを何処かに別の場所に保存して、不要なものを消すことを勧めた。アップルの店員は、「私は赤ん坊の頃からの写真を入れている。だから容量が必要で、iCloudを勧めます」と主張し続ける。赤ん坊からの20年もの写真を持ち歩く必要があるのだろうか。それこそ、資料の整理、写真の整理ができていない証拠ではないかと、販売だけを考えた売り方にある種の怒りを感じた。携帯電話は決して安くはない。だが、若い人にとっては絶対必要なものだ。携帯で家族や友人とコミュニケーションをとったり、情報源である。下の孫がカナダに語学留学に行ったときも、娘は携帯で、孫の行動を全部把握し、どこにいるかがチェックできた。家のなかにも、「アレックス」がいて、部屋の電気をつけたり、猫の様子を監視している。私はプライバシーの侵害にもなると思うので、こうした携帯電話の使い方には良い気がしない。

 デジタル時代の携帯電話の使い方と情報発信のマナーや情報リテラシーが必要だと思った。いまウクライナで起こっていることも、ロシアがウクライナを無差別にミサイルやドローンなどを使って攻撃しているのも、すべてコンピューター化された緻密な計算によって行われている。まるでゲーム感覚で攻撃ができる時代だ。いかにそうしたデジタル化社会のなかで、何がもっとも重要なのかを知っていくことが大事だと思った。

 最近のニュースで伊藤詩織さんが、杉田水脈さんを訴えた裁判で勝利した。杉田さんが意識的に「いいね」をつけたことが、伊藤さんを中傷したとする裁判だった。訴状では「不特定多数が見ている場で、原告(伊藤さん)の名誉を侵害する投稿や、擁護する者を袋だたきにするような投稿に『いいね』を押し好感を示したことは、限度を超えた名誉感情侵害行為にあたり、恐怖心さえ抱かせた」と訴えた。意図的であれ、無意識であれ、「いいね」は簡単につけてはいけないという警告である。杉田水脈さんが国会議員であり、あまりにもひどい差別的で、意図的で、攻撃的な発言に司法が裁いたということだ。

 写真は、プリンセス・ドゥ・モナコと携帯電話