Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

「報道の自由」は?  WBC オンライン・フランス語読書会

16日(木)「報道1930」では、「高市氏「ねつ造」の根拠は・・・放送法「公平規定」をなくした米国がみた分析」を議論した。ゲストは、鈴木秀美慶應義塾大学メディア・コミニケーション研究所教授)、前嶋和弘(上智大学総合グローバル学部教授)、パトリック・ハーラン

 政治からの介入にNoを言える「フェアネス・ドクトリン」(公平原則)をアメリカは1987年に廃止した。それまでは1949年に放送の公平性を担保するために導入し、「意見が対立する公的に重要な問題は異なる意見も放送すること」という「公平原則」があったが、インターネットやその他のメディアが登場して、それぞれの立場の人たちが自らのメディアを持って発信できるようになった。そのために「フェアネス・ドクトリン」の存在意義がなくなったという。判断は視聴者に委ねられた。だが、日本の場合はどうだろうか。アメリカがかつて主張してきたものとは違って、政府側の意見を積極的に報道するようにという強制的意図や圧力がある。

 いま国会で高市早苗氏の「言った言わない」「聞いた聞かない」の押し問答ではなく、実際に安倍政権下で放送局に対する圧力があり、実際に「報道ステーション」の古舘伊知郎氏、「ニュース23」の岸井成格氏、「クローズアップ現代」の国谷裕子氏などの降板があった。そして、青木理大谷昭宏金平茂紀岸井成格田原総一朗鳥越俊太郎ら6人が「私たちは怒っています!」と抗議したことはまだ記憶にある。「高市総務大臣の『電波停止』発言は放送法の精神に反している」と抗議した。こうした現実をも無視して、高市氏は嘯き通すのだろうか。問題は過剰な同調圧力と、それによる報道の萎縮だと思う。

 WBC日本代表は対イタリア戦で日本が勝利した。準決勝はアメリカのフロリダで行われるので、日本代表はその日のうちに日航チャーター機でマイアミに移動した。日本チームは、苦戦していた村上宗隆が会心の長打で、確実な勝利となった。村上選手自身も観客も日本中の応援者たちもほっとした。誰もが他人ごととは思えない辛い気持ちになっていた。投手陣は、大谷翔平、伊藤大海、今永昇太、ダルビッシュ、大勢とうまくつないだ。徹底したチーム力で闘い勝った。この一週間は日本中が、WBCにのめり込んだ。

 17日(金)午前中はフランス語小説のオンライン読書会。8人が参加。当番が当たっていたので、報告。フランスの歴史を振り返る部分があったので、補足。フランスで鉄道網が拡大した時代や、徴兵された若者が鉄道敷設工事に従事していたことなどを調べて報告した。作者やフランス人にとっては、周知のことかもしれないが、説明がなければ、何のことか内容理解できなかった。外国文学を読むためには、人びとの生活や社会や歴史を知ることも大事と再確認。

 高野山にお参りに行った時に体調を崩したが、翌日に行きつけの病院でお薬をもらったので、すっかり元どおりになった。しばらくベランダで過ごす時間も増えたが、外出は控えていた。とはいえ、買い物にも行かなければならず、夕方になってバスに乗って一番近くのスーパに出かけた。夕食は、干しカレイ、豆腐の味噌汁、切り干し大根の煮物。この一週間は、和食中心の少食。極力脂っこいものはさけた。身体を回復させる力がある日本の食べ物の力はすごい。梅干しは最強。