Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

WBC日本が中国に勝つ 韓国にも勝つ メディアの自律性を

9日(木)久しぶりに、野球をみた。WBC(World Baseball Classic)の初戦は対中国だった。日本チームはすごく強かった。全国から観客が集まり、東京ドームは超満員のなか、大谷翔平に人気が集中した。日本は後攻で、大谷翔平はピッチャーと3番打者。大谷はすごい選手だと思った。日本はどの選手も超一流なので、観覧席からの声援がすごかったのも、久しぶりに解放感が得られた瞬間だったからだろう。中国側はどのピッチャーも決め手がなく、日本側は誰もが得点につながる活躍ができた。こんなに集中して野球をみたのは、久しぶりだった。大きな気分転換になった。

10日(金)

 野球第二試合は韓国との戦いだった。ダルビッシュは打たれて、3点を相手に与えた。だがそのあと、4点をとりリード。1点を取られたが、日本はすぐに取り返した。そして満塁で大谷翔平を迎えた。韓国は何回もピッチャーを変えているが、初球で大谷は打った。すごい歓声があがった。瞬く間に4点、さらに点数を重ねて、6回の裏に5点とり、11対4となった。最終的には13対4で日本が勝利。素晴らしい戦いだった。安心しながらも、緊張感のあるゲームだった。試合が終了したのは夜の11時10分すぎ。ヌートバーがヒーローインタビューにこたえた。すごくよかった。

 南アフリカの大学で教えていて、いま京都大学の集中講義に来ている方が午後に訪問してくれた。いろいろ話をしていると、ニアミスがいくつもあった。私は1994年4月〜1995年3月まで南アフリカにいた。私は94年はウェスタンケープ大学の英文科(2階)で研究休暇を楽しんでいた。お客さんは、同じ時期に一階の外国語学科にいたという。なんという偶然だったのか。南アフリカでの体験が人の輪を広げてくれる。遠い昔のことは記憶から消えかかっていた。

 高市早苗総務大臣の発言が国会で問題になっているが、要は政府がメディアに対しての介入が問題なのだ。とりわけテレビ番組に対して、「政治的に公平であること」と定められている。だが問題は、 高市総務相が「一つの番組でも極端な場合は政治的公平を確保しているとは認められない」と答弁したことが、今問われている。一つの番組でも「政治的に公平であること」を理由に、「言論弾圧」を行なってきた。とりわけ安倍政権下では、一つひとつの番組に「注文」をつけ、口出ししてきた。「サンデーモーニング」や「報道ステーション」などが槍玉にあがっていた。高市早苗氏が「捏造」と大声で叫んでも、政府がメディアに介入することが大問題である。現実には政府のスポークスマンの役割をかってでる田崎史郎氏の発言にはゲンナリしている。だが、どの放送局も、「バランスをとるために」田崎史郎氏を登壇させなければならない。どの国の権力でも、メディアを掌握して、国民を洗脳していく。政治の道具なのだ。メディアは自主独立で、「自立性」を保持してほしい。