Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

青波杏著『楊花の歌』を読む、大原の朝市

 18(土)第35回小説スバル新人賞受賞作『楊花の歌』(青波杏)を読んだ。1941年日本軍占領下の福建省廈門が舞台。大阪の松島遊郭から逃げ出し、廈門にたどり着いたリリーの物語。関西弁の優しい響きが心を和ませてくれるが、リリーは仕事上の名前。抗日活動家の楊から、日本軍諜報員の暗殺を指示される。リリーはカフェーで女給として働きながら、諜報活動に加わっていた。ヤンファとの出会いはリリーの心を慰め、心惹かれ合う。彼女たちをとりまく日常や、過去が語られる。著者自身が廈門で暮らした体験と、日本の近代女性史を研究してきたことを基盤にして書かれた作品世界には、ゆるぎない迫真力とリアリティがある。日本の小説を久しぶりに読んだ。とても豊かな気持ちになった。

19日(日)日曜の朝は、早朝の大原の朝市から始まる。今日は春の花をあれこれ購入した。先週に購入したアリストロメリアとチューリップはまだ美しく咲き続けているので、そこにストックと大根の花(?)を加える。ラナンキュラスとマトリカリアは別の花瓶に。お花があると部屋が一気に明るくなる。嬉しくなる。

 午後から賀茂川沿いをくだり、植物園まで散歩に出た。いつもよりは大勢の人がきていた。広々としているので、それぞれが思い思いの場所でお花を写真にとっている。カンザクラは早くから咲いていたが、「桜の庭」ではすでに満開の桜があった。桜ほどこんなにも大勢の人に親しまれる花は他にない。今日1日で、7854歩も歩いた。とても暖かい春の陽気で気持ちのいい散歩になった。

   

 岸田首相は、「異次元の少子化」対策と主張するが、中身がない。若い人たちの経済状況から、結婚生活への不安、子育てへの不安などがある。根本的に若い人たちの経済生活の安定化が計られなければ、「少子化」対策など何の役にもたたない。岸田首相はどこを、何をみているのだろうか。何もかも的外れ。自民党の頭の固い人たちの顔色ばかり伺っているからか。実際に「操り人形」になりつつある。高市早苗は馬脚をあらわし、あたふたしているが、早く觀念したほうがいい。あまりにも見苦しい。助けの手を差し伸べる人は誰もいない。