Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

9月29日 自民党総裁選挙を扱うメディアの異常さ。

 自民党の総裁が誰になろうが、自民党が変わるわけではない。4候補は総理になったあと、安倍前首相が抱えてきた問題を問わないと言っている。これまで、岸田氏は河井案里氏への1億5000万円の選挙資金については問いただすと言っていたがこれも不問にふすという。だれも権力者「安倍」を斬ることはできない。そんな「忖度」の自民党では誰が総理になっても同じ。だが、これが一大事件のように朝から晩までメディアは報じる。異常ではないか。

 それに、9月30日で、「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」をすべて解除することになった。それを受けて、夜に菅首相が記者会見をした。あまりにも、自画自賛のまったく状況をみない、みたくない感が否めなかった。ワクチン接種がすすんだのは、自分の手柄だといわんばかりだった。もう少し謙虚さが必要ではないか。

 29日午後から自民党の総裁戦況がメディアで一部始終報道された。第一回目は岸田氏256票。河野氏255票。決選投票となった。自民党員票は河野氏169票。岸田氏110票。議員票では岸田氏146票。2位高市氏114票。高市氏がこれほど自民党内での支持があるのかと思うと恐ろしくなった。安倍氏の熱烈な依頼と高市氏のみが安倍政権の継承を約束していたからだ。自民党は、この直後にある衆議院選挙で議席大きく失うことを期待したい。

 最終的には、岸田氏257票、河野氏170票。次期総裁は岸田氏になった。誰が選ばれようが、政権の責任をきちっと担ってほしい。さまざまな情報では岸田氏を総理にするために、安倍氏、麻生氏、甘利氏らが陰で働き、彼らの政権を継続させる強権政治をバックで操ろうとするものだという。それならば、そうとなぜもっと強く主張してこなかったのか。だからこそ、第二回目の全国の自民投票47票のうち、39票は河野氏に8票が岸田氏にいった。これも党員の83%は河野氏を支持した。二回目の選挙はほぼ党員が決めることになっているシステムがおかしい。河野氏を石破氏が押したことで、そこへの批判票を集めたともいわれる。これから衆議院選挙が始まり、地元の声は無視できない。さて、自民党はどうするのだろうか。野党が頑張り、政権をひっくり返す以外に日本が立ち直る道はない。