Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

フランス小説『なぜ空は青いか』を読む いつもの病院に

 朝の10時から11時半まで、オンラインでフランス小説『なぜ空は青いか』を読む読書会があった。今日は6人参加。私が担当していたところからはじまった。内容は5人目の子供を産んだときの様子が語られていた。キリスト教社会では、子供を出産したことはおめでたいことで、生まれて約1ヶ月ほどで教会で、祝福を受ける。母親はそれを楽しみに、娘の力を借りて、生まれてきた子供を愛おしく思う。母の気持ちが描かれている。そして第4章に入った。ここでは小作人がいかに地主から収奪され、いかに貧困生活を強いられたが描かれていた。どこの社会でも地主と小作農との関係が、貧富の差と差別を生み出してきた社会構造を知ることができた。

 夕方にいつもの病院に出かけた。一番目の診察だったので、先生とゆっくりと話した。先月の血液検査結果はほとんど問題ないので、適度な運動と「正しい」食生活を続けるよう、励ましを受けた。現状維持を続けることがいかに難しいかを知る。健康保険料が2割になった。支払いは当然倍になり、お薬代を含めて、8000円近くになった。「あ〜あ」とため息がでる。10月になって何もかもが値上がったように思う。国会では答弁を求められた日本銀行総裁黒田氏は、何の経済的措置もとらない、日銀総裁も辞任しないと断言した。今日は1ドル150円を超えた。何らかの処置は必要ではないか。黒田氏は日本の庶民を救うつもりは、まったくない。おごりではないか。

 イギリスのトラス首相は就任後わずか45日で辞任を表明した。彼女の経済政策が足を引っ張った。大型減税案は富裕層には有利に、貧困層には厳しいものになった。大勢の人々の怒りをかってしまい、自らの経済政策を撤回せざるを得なくなった。党内からの反発も大きく、辞任に追い込まれた。日本はこんなことにはならない。「アベノミクス」で経済がいきづまり、円安に歯止めが効かず、毎日円が暴落しつづける。給与があがらず、庶民の生活はますます苦しくなっている。コロナ感染症で、経済がどん詰まりになった。いっぽうでは「オリンピック」事業で、大儲けをした企業や、ワイロで「お金もうけ」をした人たちがいる。こうした人たちが日本をめちゃくちゃにした。「国葬」で国費を10数億円使っても平気な人たちがいる。それでも岸田首相は安泰で、トラス首相のように、責任をとって辞任するとはならない。国民をなめているからか。

 表の玄関脇で咲きはじめた、ちいさなバラたち。