Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

習字のお稽古 イチジクの生ハム巻き 「国葬」の費用 ウクライナ戦争に

 午後からは習字のお稽古に出かけた。「何遵約法 韓幣煩刑」の後半部を書いた。意味は「韓非は煩雑な刑罰を行い失敗した」ということらしい。文字の形を見て、バランスや中心を考えながら書くので、普段に書いている文字とは違って見える。日常的にはタイプを打てば、明朝体の文字がコンピュータ画面に現れる。手書きの字の癖などは表に出てこないので、私自身の癖のある文字を見ることはない。手書きの手紙をいただいていた頃は、誰の文字かすぐに想像できたが、今では手書きの文字など見ることはない。失われていく文化なのだろうか。

  今、イチジクが美味しい。イチジクの皮を剥き、縦割りにして周りに生ハムを巻いて食べている。口当たりがいいのと、ほのかにあまいイチジクと少し塩っけのある生ハムの相性がいい。パーティのオードブルに出てきた。この2年半、パーティもなく、お客さんが訪ねてくることもない。子供の頃、イチジクは絶対食べてはいけないと父から強く言われていた。イチジクの実が熟して、先が破れているのは、絶対食べてはいけなかった。虫がそういうところにいるので、お腹を壊すと言われていた。友人の家の庭にイチジクがなっていて、差し出されても断っていた。確かに、戦後の貧しかった時代に、赤痢や疫痢などが流行していた。回虫もいた。小学校に行くと、虫下しのマクリンを飲まされ、頭のシラミ退治にDDTを吹きかけられた。父はいつも消毒綿を持ち歩いていた。どこに行っても手の消毒をしてくれていた。今では、どこにでも建物の入り口には消毒液が置いてある。家の中にも消毒液が必ずある。やはり異常な社会になったということだと思う。いつになれば、普通に安心して暮らせる社会に戻れるのだろうか。

 安倍元首相の「国葬」の費用が2億5千万円に14億円追加して、16億5千万円だと発表した。葬儀の後にどれだけ費用が掛かったかを発表するとしているので、最終的にいくらかかるかはわからないという。これらの費用は国家予算から出費されるわけだから、国会で議論して決めるべきだろう。

 「報道1930」ではウクライナでの戦争に日本から何を供与できるのかを議論していた。ゲストは小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師)と高橋杉雄(防衛研究所研究室長)。お二人はよくいろんな番組に出ておられ、具体的で的確な分析をしている。戦場では双方の膠着状況が見えるが、ロシア側は新たな先端的軍事作戦を構築している。それに対して、ウクライナ側の勝利は、西側諸国やアメリカからの武器供与の量にかかっていると具体的な話がきけた。日本は何を提供できるのか。