Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

コロナ過去最多を更新 モニカ・シーバーさん亡くなる

21日(木)コロナ感染拡大が止まらない。東京では3万人を超え、全国で186,246人となった。大阪は22,047人。京都府は3,626人で、2,437人。祇園祭や3連休が関連して、人出が異常に増えたことによるだろう。今日の「報道1930」では第七波について議論。児玉龍彦(東大先端5科学技術研究センター名誉教授)と松本哲哉(国際医療福祉大学主任教授)が意見交換した。児玉氏は今のコロナは南アフリカが感染源で、エイズ患者が多くて、エイズウィルスとコロナウィルスが混ざり合って感染拡大しているという。エイズは空気感染ではないし、コロナウィルスは空気感染であることはもう自明のことになっている。現在では、南アフリカに入国する場合には、様々な規制は解除されている。マスク着用義務、人数制限、ワクチン摂取証明書などの規制は無くなった。コロナ感染は落ち着いている。にもかかわらず、児玉氏は1年も2年も前のデーターを持ち出して、まるで南アフリカが危険な国であるかのように語った。

 昨日、南アフリカの友人モニカ・シーバーさんが亡くなった。彼女は私と同世代だと思うが、少し若いかもしれない。私がケープタウンで一番親しくしている友人の紹介で彼女が京都にやってきた。特に出版物の著作権に関する仕事をしていて、それに関連する会議で東京にきた。その時京都まで足を伸ばし、我が家に泊まった。京都の街の中を車で走っているときに、彼女が私に聞いたことをいつも思い出す。京都は道路に面して家の玄関があり、中庭があったりする。いわゆるウナギの寝床のような格好をしている。それは、大昔に家の幅によって税金を払っていたというので、そういう形になっていたようだ。京都人の生活の知恵で、カドに植木鉢を置いて、花や木を楽しむ。それを見て彼女は尋ねた。「誰も盗らないの?」と。南アフリカでは高い塀で家は囲われ、植木や花は内庭で楽しむものだ。決して外には花や木を置かない。文化の違いと、京都人の生活の智恵だと説明した。

 京都で彼女に会って以来、ヨハネスブルグに行くたびに、彼女とお茶をしたり、家に訪ねていったり、作家会議で出会ったりした。ヨハネスブルグの友人の家で出会ったこともある。共通の友人がたくさんいた。いつも個人的な話が多かった。何の会議だったか忘れたが、ダーバンの会議でご一緒したことがあった。町に出て、ブラブラしてたとき、思い出にと言ってバスケットを買ってくれた。今でも使っている。もう20年以上も前のことだ。彼女はちょっとした心配りのある人だった。南アフリカに行ったときの楽しみが一つ無くなった。