Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

12月25日 コロナ感染症の拡大

 いまイギリスでは変異した新型コロナウィルスの感染者が拡大し、とくにドーバー海峡を渡った先にあるフランスとの物流の往来がストップして大問題になっていた。一時期ヨーロッパでは鎮静化していたが、ここに来てイギリス、フランス、ドイツ、イタリアなどで感染が爆発的に拡大している。

 同時に南アフリカでも変異した新型コロナウィルスが発見されたとか。イギリスのものとは異なるというので、やっかいだ。最初は武漢型、ヨーロッパ型などとコロナの形態が語られていたが、半年以上も経ってそれらが変異しているというのだ。やっかいだ。日本でもイギリス帰国者のなかにそれが見られたようだ。徹底的にウィルスと闘う政策にでないと、いつまでも感染拡大がつづく。

 朝の羽鳥さんの『モーニングショウー』で南アフリカ在住(プレトリア)の娘さんの母親のコメントが紹介されていた。娘さんから聞いた話として語られていた。「路上で亡くなっていたり、感染が爆発している。検査もあまりしない」などと。ここから得るイメージはどうだろうか。

 アメリカでは、これまで1870万人が感染し、32.9万人が死亡している。南アフリカは、これまで95万人、死者は2.5万人。日本とは比較できないが、アメリカのひどい状況については、日本ではほとんどニュースにならない。

 南アフリカでは、「路上で亡くなる人」がいる。コロナの検査もしないのと、貧しさで亡くなるというイメージだが、現実にはコロナの検査は圧倒的にやっているし、長い期間ロックダウンした。職を失った人たちへの食糧支援を政府はやっていたし、私の友人は地域で食糧を集めて、必要な人たちのもとへ届けたりしていた。こうした非常事態の時にはお互い助け合う文化がある。

 12月から変種のコロナ感染が拡大し初めて、ロックダウンはしていないが、観光地やレストラン、ホテルなどは閉鎖しているという。つい先日も友人からメールが送られてきた。また「ステイホーム」が始まったと。

 人々は「路上で亡くなった人」は、別の病気が原因かもしれないし、アルコールの飲み過ぎだったかもしれないし、コロナだったかもしれない。だが、「路上で亡くなる人もいる」と言えば、そのイメージが優先して、南アフリカだけでなく、アフリカ全体のイメージが出来上がってしまう。とても残念なコメントだったと思う。

 いまテレビの報道で、尾崎治夫東京医師会会長に対して殺害予告があったと報道した。尾崎会長は医師会を代表して、医療崩壊に危機にある医療現場の状況を報告し、感染拡大を早期に止める必要性を訴えてきた。はやく政府の対応をのぞむことを強く訴えた。だが、国民の健康と命のことを考えて、医師会として当然のことを主張したのに、なぜこういうことになるのか。発言が脅威に晒されるのは、「言論の自由」への侵害や「科学者、学者の意見を聞かない風潮」を生み出している。菅政権が「日本学術会議の人事介入」を行っていることが、その延長線上にあり、こうした出来事が起こっている。恐ろしいことだ。

 先ほど、安倍前首相が国会で「桜を見る会」の答弁に間違いがあったことを謝罪するNHKのテレビ報道があった。立憲民主党辻元清美さんの質問は鋭かった。安倍さんはしどろもどろだったが、「自分は知らなかった」と繰り返すばかり。3000万円もの巨額なお金が安倍晋三後援会で、長年にわたり、収支報告書にも記載されずきたこと自体が不自然だ。

 安倍さんは、「国民の信頼を回復するための努力を国会議員として果たしていく」と言った。何の反省もない。「秘書が勝手にやった」「私は知らなかった」ですませるのだろうか。「桜をみる会」の招待者のリストをどうしてシュレッターにかけて、事実を隠す必要があったのだろうか。それも不思議でしかたない。

  今日は随分昔に着ていたレースのブラウスから袋を作った。裏と表を写真に取っておいた。

f:id:mwenge:20201225152502j:plain f:id:mwenge:20201225152455j:plain