Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

11月11日 お花たち、瀬戸内寂聴さんの言葉

11日(木)朝のルーティンをこなして、一息ついた。9時半から朝の散歩に出た。少し風があったが、さわやかな空気。賀茂川に鴨が集まってきた。少し小さい鴨も一所懸命グループの中に混ざっている。おそらく今年の春に雛にかえって、大人たちの中で育ってきたのだろう。とてもほほえましい。よく見かけたカワセミは今年は一度もみていない。どこに住処を変えたのだろうか。

 植物園内では、人出はすくなかった。相変わらず、カメラを持って歩いている人たちが目立つ。あちこちにある草木たちは、毎日姿や形を変えているので、一日中植物園の中にいても飽きない。新しい発見がある。今日はレモンの木をみた。レモンの木は観察下に置かれていて、植物園内で成長の過程が記録されている。よく見ると、レモンの木の周りにはカリンやタチバナ、ダイダイ、キンカンザボン、ハッサック、ライム、キンカン、カラタチなどが植えられていて、「キトルス(柑橘)エリア」と呼ばれる。

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我が家のレモンの木に来年は春に花をさかせて、実をつけるように育ててみようと思った。ゴシュユというミカン科の木に実がいっぱいついていた。中国原産で日本には雌株だけが入ってきて、雄株はないとのこと。花壇には秋海棠がさきほこっている。コスモスもバラもみごとに咲いている。

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いつものように筋トレジム・カーブスに立ち寄り、しっかり運動をする。

北山からバスに乗り洛北高校前まで行き、歩いて「おとなの小学校」に月極めのお花をいただきに行く。今日のお花は、青色のデルフェニウム。ストレリチア(極楽鳥花)、バラ、カーネーションオンシジューム、トルコキキョウ、バラなどが入っていた。左の写真の背の高い木は、フェイジョア。南米に見られる果樹。日本ではその果物は売られていないそうだ。葉っぱがみずみずしくて、とてもしっかりしているので、名前を知ることができてうれしい。

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瀬戸内寂聴さんが9日に99歳で亡くなられていた。瀬戸内さんが源氏物語を現代語で訳しているときに、一度講演を聞いたことがある。彼女の言葉は潔く、鋭くて、人間にやさしい。今日の毎日新聞から、瀬戸内さんの言葉。

◆私は今までに、伊藤野枝をはじめ自由を求めて権力と闘った人たちの伝記を書いてきた。人間は自由でなければならない、という思想をもっているからです……。自由を束縛されている人に対して、私たちは無感動であってはならない。自分さえ幸福であれば、というのは今の日本人の一番よくない考え。(92年7月掲載=91年にノーベル平和賞を受賞したミャンマーアウンサンスーチーさんが軍政権により自宅軟禁されて3年たつのを機に東京で行われた解放を願うシンポジウムで)

◆私は戦争が身に染みていますから、うかつに憲法9条を変えたらどうなるのかと危惧します。少なくとも戦後60年、日本が平和でこられたのは、9条のおかげですよ。誰一人として戦争で死ななかったのですからね。(07年6月掲載=「今、平和を語る」のインタビューで)

◆今、戦争を知らない政治家が憲法を改正して戦争をしやすくしようとしている。戦争でどれだけ人が苦しむか、想像力がない。想像力がないということは愛がないということです。被災地の再生が遅れているのも同じ理由。政治家や行政はもっともっと被災者の声を聞くべきです。(13年3月掲載=東日本大震災から2年の「再生への提言」で)