Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

9月9日 政治の醜い権力争い、南アフリカの大統領ズマのこと

 今日も自民党総裁選についてあれこれ報道があった。岸田氏と高市氏の立候補はきまっているが、河野氏と石破氏はまだ立候補するとも、しないとも表明していない。河野氏は麻生氏のもとを訪れたが、快い返事がもらえていない。「勝手にしろ」ということだろう。河野氏が立候補すれば、石破氏は立候補しないで、河野氏を応援し、河野氏が総裁になれば幹事長もしくは重要なポストが保証されるとみている。あるいはすでにそうしたことは話合われているのだろう。麻生氏は石破氏が大嫌いで、麻生、安倍、菅、二階がこれまでやってきたさまざまな問題が再燃し、明確な説明を求められることになるのは困るのだ。岸田氏でさえ、方向転換し過去の問題は問わないと約束させられている。

 南アフリカではジェイコブ・ズマ元大統領(2009年〜2018年)のことが話題になっている。ズマは今年の6月29日に憲法裁判所で法廷侮辱罪で禁固15ヶ月の有罪判決が言い渡された。そして収監中に手術を受け、入院中だという。このニュースは昨日フランスのニュースを聞いているときに知った。日本の新聞では取り上げていなかったので、確認のため、9月5日つけのロイターの記事をみた。ズマは在任中に国家予算を使って私宅を改装したり、数々の汚職、レイプ事件等などで法廷に訴えられた。一切法廷には出ずにきた。憲法裁判所は今年6月にズマに対して法廷侮辱罪で15ヶ月の実刑判決を言い渡した。汚職疑惑をめぐる調査委員会への出席も応じなかった。南アフリカのあちこちでズマの熱狂的サポータが暴動を起こし、70名以上が死亡したり、1300人近くが逮捕された。ズマは警察に出頭して、逮捕拘禁となったが、この度病院入院という。9月9日の裁判にズマは出席するのか、どうかはわからない。(南アフリカとの時差が7時間)8月6日には、病院で検査を受け、9月5日に治療目的で仮釈放の許可がでたという。病院にいるのか、自宅にいるのかはわからないが、いずれにしろ刑務所からでている。

 ズマが大統領職にあるときには、汚職疑惑ももみ消し、裁判官を首にしたり、「黒を白」と言い続けた。だが、権力の座にあぐらをかいたズマは法によって裁かれることになっている。悪事は必ず暴かれるものだ。

 私はズマ元大統領と安倍元首相の姿が重なる。同じ質の政治家であり、権力を奮って、莫大な国家予算をほしいままにしてきた。こうした政治家の末路は同じで、必ず法の前で裁かれる。それに抵抗する姿は見苦しい。

 コロナ感染症に関して、岡山と宮城を除いて19の都道府県で「緊急事態宣言」が9月末まで延長になった。ワクチン効果があり、10月末までには全員にワクチン接種が終わるという。そして11月にはワクチン接種証明書と酒の提供旅行などが可能になるという。なぜいま10月や11月のことを言うのか。ずいぶん多くの感染者が「自宅待機」させられ、「ホテル療養」も限られている。病床は満床にちかく、医療逼迫が続いているのにもかかわらず、「緊急事態宣言」に対応する具体的な政策はなにもない。なぜ9月末まで延長になったかは理由をいわない。分科会の専門家達は「緊急事態宣言」下では、行動の緩和は絶対やってはいけないと注意を促したというが、政府は聞かない。

 久しぶりに朝の散歩に出た。いつもベランダから眺めている光景ではあっても、実際に川のそばを歩くのとは違う。西賀茂にはまだ畑や水田もある。田んぼには稲穂が実りつつあった。まだ9月の初めなのに。ついでにスーパに立ち寄った。コーヒ豆、トマト、豚肉などを購入。近くの薬局でティッシュペーバー、石鹸なども購入。

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