Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

8月17日 一日中家にいた。井上輝子さんのこと

今日も1日中家にこもっていた。どこにも行く予定もないので、じっと家の中で過ごした。外は小雨が降りつづいていた。ピアノの練習をしたり、シャンソンを歌ったり、気分転換に料理をしたり、ときどきベランダにでて、植木をながめたり。時間はたっぷりある。植木に水をやる必要はないので、バラの葉っぱを観察して、虫食いや黒点病の葉っぱや黄色くなった葉っぱをとった。今2番花のバラが咲き出している。新しい芽もいっぱい出てきた。暑さを乗り越えて、気持ちよく咲きだした。ミニバラも結構かわいい。

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今日はコロナ感染者が全国で19955人になった。毎日増えつづけている。政府は個人頼みで、本気で人流を抑えようとしない。医療崩壊をしていることにも目をつぶって、何の措置も手当てをしない。プレハブの仮説の病床を作ったり、保健所や国立感染研究所しか通さないシステムを変えたり、いつでも、どこでもコロナ感染検査ができるシステムをつくるなど、すべきことは山ほどあるが、動かない。人流を5割程度にしたいとか、テレワークを勧めているが、そうはいかない。人流を止めるための経済的保証がないからだ。多くの人たちは生活のために働いている。スーパーで働いている人は、お店にいる人たちだけではない。卵を生産している人、それを運搬している人、倉庫に管理している人、その経理を担当している人、お店で売っている人、などなど。多くの人が関わっている。それぞれの部署の経済を保証しないかぎり、人流はストップしない。こんな基本的なことは誰にでもわかる。だが、政府は目をつぶって人流の全体像をきめ細かくみようとしない。一部の酒提供する飲食店だけをターゲットにしてもだめだとなぜわからないのだろうか。「お願い」だけの掛け声だけで人流はとまらない。オリンピック開催のためなら、国民に嘘をついてまで、コロナ感染に関する検査や医療体制を整えてきた。現実には毎日PCR検査をしていなかったし、五輪関係者が、会場に出入りする前に、どこでいつ検査ができるかといったような情報もなかったという。五輪開催とコロナ感染拡大とは無関係だったのだろうか。何が原因で感染拡大が続いているのか、真剣に科学的分析をしてほしい。

 井上輝子さんが亡くなった。8月10日に悪性リンパ腫で79歳だった。長年和光大学でつとめ、女性学を日本で確立した。根っからのフェミニストだった。女性学会の幹事をしていたときに、何年かしばらくご一緒した。さまざな意見がでても、最終的には誰もが納得いく形で、まとめていくのがとてもお上手だった。定年退職後はとくにWAN(Women's Action Network)の女性学関係の資料のとりまとめもしておられた。毎年年賀状をいただいていたので、お元気だと思っていた。ある時、女性学会の分科会で井上さんが初めてプライベートな生活とご自分の思いを語り始めたことがあった。井上さんにとっても初めてのことだったようで、話終えたあと、非常に重たい肩の荷を下ろしたかのように、すっきりしたとおっしゃった。とても身近に感じた。年齢的には少し年上だけど、同じ時代を生きてきたこと、共感しあえることがたくさんあった。身近に感じていた人たちが、亡くなっていく。とても寂しくなった。