Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

5月18日 ワクチン接種と『在宅ひとり死のススメ』

 かかりつけの医院からワクチン接種の案内がきた。5月25日と6月15日に接種ができるので、保険証と予約券を持ってくること。予約券に必要事項を記入し、当日熱を測って記入すること。すぐに接種ができるような服装で来て欲しいと伝えられた。ほっとした。ワクチン接種は各自治体が主体となって計画的に進められいると思うので、国が横槍をいれて、混乱させるようなことをしてはいけない。大阪や東京では、大規模会場が開設され、混乱状況を生み出しているという。ワクチン接種に関してはなぜもっと早くからやれなかったのか、説明がないままだ。とにかく科学的な根拠やデータをもとにして説明をしてほしい。そうした説明がないまま、ワクチン接種の弊害や、ワクチン接種の予約の混乱などメディアが不安を煽るような番組をつくっていることが気になる。

 上野千鶴子さんが「徹子の部屋」に出ていた。最近出版した『在宅ひとり死のススメ』が中心テーマだった。上野さんいわく、介護保険制度が作られたことで、一人でも介護を受けることができ、「おひとりさま」の老後は不安に感じなくていいという。認知症の問題もあるが、毎日を楽しく暮らしていればいいという。

 私自身は数年前から「高齢社会をよくする女性の会・京都」に入れていただいて「老後」の暮らしをどうするかを考える機会を得ている。「介護保険20年」になるが、保険制度がどんどん悪くなり、介護保険料は値上がりし、強制的に年金から引き落とされている。私自身は、どんな介護が受けられるのかわからない。子供や同居家族があれば、そちらに「介護」の負担がかかっていく従来の古い考えが頭をもたげている。私たちの先輩たちが作ってきた「介護制度」は、どんどん悪化している。

 上野さんは、おひとりさまに「自立的に生きよう」「死ぬ時も一人で」と呼びかけているように思えた。誰でもが「おひとりさま」になる可能性があるからだ。

 このコロナ禍の中で多くが経験しているように、まず人との接触が断たれてしまった。介護施設に入っている肉親とは家族も会えなくなった。こうした状況になるとは、誰も予想していなかったが、もう一年以上もつづいている。施設に入っていなくても、自宅に閉じ込められているような生活を強いられている。「おひとりさま」であろうと、「おふたりさま」であろうとも、「どう生きるか、どう死んでいくのか」は誰もが直面する、とてもしんどい問題だと思った。

 ドイツ生まれのバラ、リーベスツァーバが咲いた。次々に小さなバラも咲き始めた。
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