Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

5月19日 今日も雨、携帯電話の値下げ 

 今日も小雨が降りつづく。去年の梅雨はどうだったのか忘れたが、雨が降り続くとこんなにも気分を滅入らせるのかと思った。特に外に出なければならないわけではないが、コロナ禍の中自粛しているこの閉塞感が気分を滅入らせる。

 毎日フランス語の短い文章を読んだり、聞いたりはしているが、今日は初心にもどってこれまで使っていた教科書と向き合った。何が理解できていなかったか、何がわかっているかがはっきりした。それだけでも大きな進歩だと言い聞かせる。

 気分転換に袋を作った。何度かの断捨離で不用品は処分したが、どうしても処分できないものをとってある。そのまま使わなくても、何かに作り直そうと思ってとってある。ケープタウンでいつも居候をさせてもらっている友人からもらった洋服は捨てられないでいる。体型が変わってもう着られなくなったのに。20年も過ぎた。ここ数日、使わないものを入れている袋の中から取り出して眺めている。ようやくリッック式の袋を作ることにした。とても手触りのいいジョーゼットの布に真綿のようなものが裏打ちされ、キルトのように美しいミシン目が入っている。とても高価なものだったに違いない。リュックと手提げ兼用の袋にすることにした。

 今日のニュースで総務局が担当する「携帯電話の値下げ」に関わり、電話番号の割当が総務省直属の新事業社が直接できるように検討しているという。現在は、電話番号の割り当ては、ドコモやAUなど携帯電話大手4社だけに権限がある。それらとは別の格安スマホ事業者に電話番号を割り当てることを検討している。こうして、携帯電話がデジタル庁とも紐つけして、すべての情報を国家が管理できるように企んでいるのではないか。「値下げ」を餌に国民を支配下におきたいのだろう。若者は「携帯電話が値下げ」されても、そのような「ちっぽけな電話」を絶対に買わない。今では若者にとって携帯電話は分身のようなものだから、通話料金なんかにつられたりしない。つながりの速度が早くて、大容量のネットにアクセスし、写真や映像でYouTuberとして、ネット社会で発信している。電話料金の安いものなんかには目をくれないはずだ。

 ワクチン一つ打つにしても、ネットを使用することで、こんなに混乱してうまくいかないのに、携帯電話料金を餌にしてデジタル化を進めようとしても絶対うまくいかない。サイバー攻撃をしたり、コンピュータにウィルスを撒き散らしたり、偽サイトに誘導したり、偽の情報を流したりする悪質なデジタル攻撃にどう対処していくのだろうか。そうしたことへの対策がまったくできないのに、一足飛びにデジタル庁をつくるとは、なんと愚かなことか。