Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

5月12日(水) マイクロソフト社のoffice

 午前中はフマの著書の第三章(Jouissance: The Dissemination of Empire)を読了。なかなか難しい章で、これまでの国家やフェミニズムに関する論考(Julia Kristeva, Homi Bhabbaら)を、パキスタンやアフリカ、アメリカの作家たちの作品を通して分析し、女性の身体をどう捉えるかが語られていた。とても新鮮で興味深い考察となっていた。

 マイクロソフト社のソフトOffice (Word, Excel, Powerpoint等)のバージョンアップの案内につい乗ってしまった。Microsoft 365に誘導するものだった。これは毎月高い使用料を払うソフトで、企業などの団体組織などでプロの人が使うものなので、私は永久ライセンス付きのOffice2019を購入していた。一旦誘導されると、365を使うためにさまざまな機能をダウンロードしないといけない。そのためには追加料金と毎月の使用料がとられる。アップルストアーからの誘導だったので、こうしたことを経験している人はたくさんいるのだろう。ネットを調べると、いままでインストールしてあるソフトを全部削除して新たにダウンロードし直さなければならないと書いてあった。途中まで指示通りにやったが、うまくいかなかったので、電話で質問することにした。だが、なかなかつながらなかった。やっとつながったかと思えば、音声ガイダンスで長く待たされた。途中で電話を切り、再度再インストールを試みた。時間がかかったが、うまく行ったので、ほっとした。

 こうしたことにエネルギーが取られるのと、知らない間にうっかりと、ビジネスに巻き込まれることに腹立たしさを感じる。今日のニュースでも、コロナ自粛で「巣籠もり」をしている人たちが、ネット通販で様々な物を購入していて、悪徳業者にクレディット決済でお金を盗まれたことが取り上げられていた。偽サイトに誘導されてのことだった。私の場合は偽サイトではないが、アップル・ストアーから誘導されて、勝手にバージョンアップしておいて、お金を払えというもの。これも一種のビジネス被害。何時間も時間を取られたのが、悔しい。

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 アマゾンの偽サイトから、「アマゾンのログインアカウントを閉じました。」というメッセージが1日に10通ぐらいくる。アマゾンのホームページでは偽サイトにひっかからないように注意が書いてあるが、なかなかそんなところまで読む人はいないと思う。私の夫はアマゾンも他のサイトでも物を購入することも、クレディットカードを使うこともないが、毎日のように偽サイトに誘導するメールがくるという。うっかりとあわてて偽サイトと知らずに引っかかる人はいると思うので、偽サイトがデジタル社会に横行するのだと思う。いやな社会。

 ついでに言えば、菅首相はデジタル庁を設け、民間から人材を登用してスタートしているようだが、まず官庁の事務作業がまったくデジタル化していないと嘆く声を記事で読んだことがある。ワクチン接種の予約も大混乱しているようだ。想像がつく。

 マイナンバーと銀行や免許証発行と紐付けする策略を考えるから、国民は余計に疑惑を持つ。自治体の住民票や健康保険、高齢者の年金、介護保険料の支払いなどはすべてデジタル化している。こうしたものが一本化されていれば、マイナンバーなどわざわざ不要なのだが、国民を国家が統括しようとするから問題。いくら「5000円をあげるからマイナンバーカードを作りましょう」と呼び掛けても無駄なように思うが。

 今日もワクチンが全国でまともにうてないというニュースが流れていた。奈良県ではワクチンと生理食塩水を間違って注射したという。あちこちでワクチン予約がとれないということや、予約したもののいつワクチン接種ができるのかわからないとか。また、菅首相は全国で1日に100万件を実施して、7月末までには高齢者の2回のワクチン接種を終わらせると言っているが、メディアの試算では絶対に無理だから、無責任なことをいうなと怒っていた。