Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

1月28日 知りたいことと知りたくないこと

 どのテレビ番組も面白くない。何かを標的にして、「賛成か反対か」を選択させるような議論の進め方をしている。SNSでの発信がそれだ。立憲民主党蓮舫さんの昨日の予算委員会での質問が問題になっている。コロナで自宅療養中に亡くなられた方に対して菅首相がどう感じているのかと、「どれだけ無念だったでしょうかね、総理、その思い分かりますか」と、蓮舫氏は詰め寄った。菅首相は「「そこは大変申し訳ない思いであります」と述べた。それに対して、蓮舫氏は思ったのでしょう。「そんな答弁だから言葉が伝わらないんです。そんなメッセージだから国民に危機感が伝わらないんですよ。あなたには、総理としての自覚や責任感、それを言葉で伝えようとする、そういう思いはあるんですか」と。そうだと思った。いつもは官僚が書いた文章を読み、読み間違え、おろおろと答える菅首相蓮舫氏だけでなく、多くの国民は腹立たしく思っている。

 しかし、坂上忍司会の『バイキング』では、蓮舫氏の言葉がきついとか、言い過ぎだとか言って、首相を追求した言葉の背後にある事実については議論しない。こんなふうにして、議論の論点をずらしたり、コトの本質を消してしまう。きわめて政治的な問題を「芸能ニュース」のようにしてしまう。あまりにも無責任でいいかげんな番組だと思った。

 蓮舫さんの質疑をテレビ中継でみていて、私には違和感はなかったし、ことの本質をついていると思った。菅首相が「少し、失礼だ」と言った言葉は、むしろ菅首相が痛い所をつかれ、逃げ場を失ったときの常套手段に思わず使ったとと思った。政治家ならこんなことぐらいで、「失礼だ」とか「黙れ」とは言わないで、堂々と持論を展開すればいい。判断は国民の側にある。

 久しぶりに餃子とりんごケーキをつくってみた。気分転換になった。大勢で食べるとずっと美味しいのだが。「黙食、孤食」、いやな言葉が流行っている。
f:id:mwenge:20210128160952j:plain f:id:mwenge:20210128160957j:plain