Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

安倍氏「国葬」の一日

27日(火)今日は、安倍元総理の「国葬」で一日が終わった。何となくしっくりいかない「国葬」をテレビで見せつけられた。祭壇は菊の花一色で、安倍氏が受賞した勲章が飾られていた。会場の外では、「国葬」賛成派と反対派が道路を隔てて、集会をしていた。ちらっとメディアが報道していたが。

「報道1930」は今日の「国葬」の意味を問い直していた。ゲストは、保坂政康(ノンフィクション作家)と後藤謙次(ジャーナリスト)。コメンテーターに堤伸輔。司会は松原耕二。

 すべて腑におちる議論だった。歴史に学ぶことなく、政府内閣で勝手に決めて、「国葬」を決行した岸田首相の不見識が問われることになるという。岸田氏の判断力の欠如が指摘された。時の内閣が判断して「国葬」を決めればいいという、岸田氏の説明はまちがっているとも指摘していた。安倍氏の政治家として政策の評価はまだ出ていないし、あまりにも性急に決めてしまった。それが失敗だったと言った。保坂正康は、岸田首相の式辞について、本人が書いていない文章で、心に響かなかったとも言った。「丁寧な説明」というお題目のような言葉で、すべてをすまして、何の説明もできない岸田氏の「魔法の言葉」にはもう「魔法」などやどっていないのだと思った。

 保坂氏は宏池会を徹底的に調査してきた経験と見識から、宏池会出身の岸田氏には、宏池会の精神がまったく欠けていると指摘。今後岸田政権はどんな方向に進むのか、誰にも支持されないのではないかとまで指摘。やや勇足で「安倍国葬」を決め、後に引けなくなり、今日の弔辞で「安倍政権」の後継者を名乗ったことも、保坂氏にはおどろきだったという。

 それに対して、菅前首相の友人代表として読んだ弔辞は、安倍氏との関係がうまく語られており、自分で描いた文章を読んだことに、安倍氏と菅氏の関係がよくわかったという。山縣有朋が盟友伊藤博文を忍んだ歌「かたりあひて つくしし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」を引用して、安倍氏と菅氏の関係性を重ねていた。率直な人間関係性を表現していたと言った。官僚の書いた文章を一字一句を読み上げていた菅氏とは全く違った印象があった。

 今日のゲストからは、「国葬」を強行したことで、岸田政権には「アベノミクス」の後始末をどうするのか、「アベノミクス」からの脱却をどうするかが大きな課題になると指摘。「アベノミクス」がもたらした弊害に目をつむるわけにはいかない。外交問題もそうだ。G7首脳国の代表は一人もこなかった。外国首脳との弔問「外交」の成果は期待できるのだろうか。世の中そんなにあまくない。

 「国葬」反対が6割にのぼっている状況をしっかり受け止めなければ、今後の岸田政権はうまくいかない。国民の怒りを軽くみてはいけない。「安倍国葬」を本当に誰が喜んでいるのだろうか。自衛隊に守られて行われた「国葬」に、いや〜な気分になったのは、私だけではないと思う。

 鳩がベランダにツガイで遊びにくる。うんちをあちこちに撒き散らすので、いやな気分になる。ツガイでやってくるので、冷暖房の室外機の奥で卵を産んだりするので、やっかいだ。見つけては処分をするのだが、気をつけておかなければならない。はと避けの対策をしているが、役にたたない。