Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

1月21日 アメリカ大統領交代から

20日アメリカでは大統領の就任式があった。例年の慣しとして前大統領と新大統領が首都ワシントンの連邦議会議事堂の前で交代式が行われる。だが、トランプ前大統領はそれを拒否して、自らの演出により空軍基地で退任式を行なった。南北戦争後のジョンソン大統領以来、152年ぶりのことだった。トランプ氏は「すばらしい4年間だった。我々は共に多くのことを成し遂げた」と自画自賛した。あまりにも大人気ない態度だった。ある意味で「大統領」という地位を利用して、国家を私物化していると思った。

 バイデン新大統領は、「民主主義が勝利した。分断は深く現実のものだが、国民の結束に全身全霊を尽くす」と訴えた。大人の対応だ。レディー・ガガさんが国歌を歌った。圧巻だった。国歌をこんなに歌い上げて、多くを感動させた。日本では、国歌はなんとなく、堅苦しく、厳粛さを求められるので、こんな風に歌う人はいない。大統領就任式では誰がどんな歌をうたってもいいということは知らなかった。他民族多文化国家のアメリカが、いま「一つになる」道具としての「国歌」は大きな意味があるのだろう。

 私は南アフリカの国歌が歌える。アフリカ人たちにとっては、反アパルトヘイトの闘いのシンボルが国歌となり、歌い継がれている。日本である集会で南アフリカの国歌を多くの人と歌ったときに、ある人から「国歌」は国威高揚の政治メッセージが強いので、あまり歌うものではないと言われたことがあった。私は、それぞれの国で違うのではないかと思う。

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 トランプ氏を待ち構えているのは、まずは巨額の借金返済期日が迫っている。どのようにすり抜けるのだろうか。いつまでも大統領選挙を「不正選挙」だといい、7380万票を獲得したと自負する。バイデン大統領が8000万票を取っていることを不正だという。どんな証拠があるのか。すべて裁判で負けているのに。