Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

12月19日 断捨離ででた布類

 19日午後4時からMBS(毎日放送)で、「1万人の第九 つながろう、今」という番組をみた。1983年以来大阪城ホールベートーヴェン「第九」の演奏が行われてきた。今年はコロナ禍の中で、38回目の開催が躊躇されるなか、無観客の演奏で、一般の人たちはリモート参加で開催された。「コロナに負けない=人と人がつながり続けること」を主張していて、とても感動した。指揮者の佐渡裕さんは、この催しができたことに感動して、涙していた。私の高校時代の友人が毎年、家族で「第九」に参加していると言っていたことを思い出した。実際に「第九」を観たことはなかったが、「第九」を一年の終わりに歌うことの醍醐味と「1万人」が心を一つにできる素晴らしさを感じた。

 若い頃にはクラッシック音楽をよく聞いていた。交響曲ではベートーヴェンの「第五の運命」「第六の田園」などは対象的で、その時の気分で聞いていた。ピアノ協奏曲第五番「皇帝」も力強くて大好きだった。久しぶりにベートーヴェンの音楽に触れることができて嬉しかった。

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 断捨離で出てきた布を使ってバッグを作った。シャツブラウスでも作ろうと思って、途中でやめてしまったのだろう。染めの優しい色だったので、捨てきれなかった。古くなったワイシャツを裏地に使って袋を二枚作った。

 ケープタウンの友人からWhatsappに長いメッセージが届いた。南アフリカも新型コロナウィルスが変種として再爆発していて、セミロックダウンの状況になったという。南半球にある南アフリカはいま真夏でバカンスのシーズンで、ケープタウンには大勢観光客が押し寄せてくるが、こうした人の移動は規制されたようだ。ホテル業界、飲食関係、交通関係の企業が瀕死状態だという。大昔、ケープタウンで暮らしていたとき、12月前に、借りていたアパートから追い出された。ホリディフラットして、お金を稼ぐためだった。

 私の友人は、今はどこにも出かけないで、じっとしていると書いてあった。最近に足の手術をして、部屋中を歩くにも不便だとも書いてあった。少し入院していたようだが、今は自宅でリハビリに励んでいるとか。以前にも5〜6年前にも手術をしていたが、よくなってコロナが始まった今年4月には日本に来ることになっていたが、断念した。その後この半年ほどの間で、足を悪化させたのだろうか。この前のメールでは近くの公園までよく歩いて散歩をしていると書いてあったのに。

 日本では東京や大阪、愛知、神奈川などの大都市で感染者が拡大して一喜一憂しているが、南アフリカやヨーロッパ、アメリカでは感染者の数は信じられないほどだ。死亡者数は何十倍にものぼる。PCR検査を多くの人にしない日本の方針が、出口のない闘いであり、フラストレーションが高まる一方だ。どうして10兆円も予備費をとり、3兆円弱が医療関係に予算化されたが、使用されているのは6000億円ほどだ。医療崩壊寸前だと言われ、医療関係者の疲弊も限界にきているというのに、どうして十分にある予算を医療関係につかわないのか。いまだにPCR検査料は高額。他国のように、「無料で、いつでも、どこでも」できるシステムを作り、早く集結の方向への道筋をたてないのか。無能で強欲な政治家の権力が作用しているとするならば、そんな政府は世界中の笑いものだと早く気づいてほしい。