植物園に出かけた。賀茂川門近くの藤棚にサネカズラが赤い実をつけていた。生花に使ったことがあるので、よく覚えていた。久しぶりにみた。サネカズラは古くから日本にあり、詠にも読まれた。
* 名にし負はば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな
サネカズラの長いつたを辿って逢坂山で恋人どうしが逢えるといいのにという意味で、サネカズラのサネは「小寝」という意味だという解釈もある。なるほど。
もみじはまだ紅葉していた。真っ赤なもみじは心をウキウキさせる。赤と緑のコントラストもいい。また寒桜の向こうに見えたもみじも美しかった。
新型コロナ政府分科会が午前中に開催され「Go To キャンペーン」のあり方が議論された。だが西村経済再生担当大臣や田村厚生労働大臣らの言葉ははぎれが悪い。感染症の専門家の先生たちは「Go To キャンペーン」は一時停止を強く求めているが、そうにはなっていないようだ。何を大切にし、何をいましなければいけないかが明確であっても、別の政治の力が働き、原則をぼやけさせる。政府は、何の対策もないまま、このまま現状がつづくのを眺めているだけだ。どんどん感染が拡大していくのを本気で止める気ない。がっかりする。
菅首相は午後3時から、ニコニコ動画に首相官邸から生出演して、Go To キャンペーンをやめるつもりはないと語った。まず、なぜニコニコ動画でこんな重要なことを発信するのだろうか。分科会の報告を受けて、公式なメディアを通じて、国民に向かって政府としてどうするのかを発表すべき。それをへらへら笑いながら、まったく考えていないとしらっと答えた。なんと無責任な首相か。がっかりした。
綺麗に刺繍したハンカチでマスクを作った。ハンカチは頂きものであったり、訪れた先で購入したりで、たくさんたまっていく。中に不織紙のマスクを入れた。裏は長浜ちりめんの綿の布を重ねて縫いつけた。洗いに耐えられるようにした。