Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

5月25日 病院は密状態

 25日、夫の付き添いで、朝8時に家を出て京都第二赤十字病院に向かった。先月に心拍数が高いというので、急患でみていただき、1ヶ月後の検診だった。朝の8時40分に心電図や血液検査などを受け、実際に先生の診察を受けたのが10時半過ぎだった。薬の効果があったのか、まったく正常で問題はなかった。ほっとした。2ヶ月後にもう一度行くことになった。担当は若い先生だが、この病院で二度ステントを入れているので、主治医の先生と相談しながらのアドバイスなどがあった。

 お会計のところに行くと、順番待ちが50人以上にもなったいた。周りを見渡しても、大勢の患者さんがきていた。ほとんどが高齢者で、持病をかかえているのだろう。三人がけのソファーは、真ん中を開けて両端に二人座るように指示していた。それにしても、「密」だと思った。これまでは多くの人が自粛していたので、通りでもあまり人を見かけることがなかったが、病院には大勢の人がいた。誰もが外出できるようになって、まずは病院にと駆けつけたのだろう。

 午後からは、あちこちの掃除をはじめた。物を動かして、不要な物を片付けながら進めていくが、なかなか終わらない。なにも急ぐことはないが、ただ落ち着かないだけだ。あまりにも多くの物に囲まれて暮らしているので、本気で断捨離を考えなければならない。

 「高齢社会をよくする女性の会・京都」から岩波ブックレットNo.1024 『介護保険が危ない!』(上野千鶴子・樋口恵子編)が送られてきたので、読む。2020年1月14日に開催された「介護保険の後退を絶対に許さない! 1•14院内集会」の記録集。樋口さんたちが始めて、ようやく介護保険制度を作ったのが、20年前。それから3年ごとに改悪され、実際に使いたい人たちが、介護保険を使えなりつつあることを、介護の現場で働く様ざまな人たちの発言集なので、現状がどうなっているのか、何が問題なのかよくわかる。訪問介護の人材難、生活サポートが困難になってきているとか、消費税増税分は社会保障に回すと政府は口では言いながら、実際にはそうなっていない。いろいろ現場で働く人たちの声が聞けた。

 10数年前に2〜3年、同居していた義母の訪問介護を受けたことがある。そのとき同居していれば、私自身が面倒をみなければならないが、仕事をしていたので、昼間の1時間半だけ生活支援を受けていた。だが、同居の場合は支援を受けられないので、夫と私は別の場所に住所を移した。1時間半だけでも、お昼の食事だけを作ってもらい、身の周りの掃除をやってもらっていた。それも週3回だけだったので、十分に介護保険を利用できたとは思っていなかった。その状況からさらに介護認定が難しくなり、訪問介護を受けるのも難しくなっているという。実際に最近ニュースで知ったのだが、一人暮らしの男性が、友人に頼んで、日常の買い物を手伝ってもらっていたが、自宅で亡くなった。死後にコロナ感染症にかかっていたことが判明した。この男性は、どうして介護保険の支援を受けられなかったのかと疑問に思っていたところだ。

 私たちは年金の中から介護保険料は天引きされ、何年も払い続けているが、現実に介護が必要となったときに、支援を受けられるのかどうか不安になった。いま以上に悪くならないようにしっかりと政府の政策に目を光らさなければと思った。