Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

大掃除の毎日

 大掃除がしばらく続いている。一番びっくりしているのは、よくもこんなに物を溜め込んできたことだ。少なくともここ10年は着たことがない服、靴などは思い切って処分した。もしかすれば、まだ着れるかもしれないという考えは捨てた。断捨離は、Wikipediaによると、「断:入ってくるいらない物を断つ。捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。離:物への執着から離れる。」「身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である」ならば、まさに今私がしなければならないことだ。一年以上も前に、母が残していったものを整理しながら、強く思った。本人しかわからない物に対する気持ちは、後には伝わらない。悲しいことだが。それならば、私自身のものは私の手で処分しなければならない。

 問題は、書籍類。3年前に退職する時には、不要な本は必要とする人に譲った。ブックオフにも持ち込んだ。何千円もの本が10円の値段がついた時には、悲しい気分になった。誰も使いそうにない本は古紙回収で出した。そして私に必要な研究書は自宅に持ち帰ったが、それらが大きなスペースを占領している。今回の断捨離で、私の関心が最も深い南アフリカ関係の書籍とアフリカ文学関係のものだけを残し、あとは思い切った処分することにした。一つの方法は、若い研究者に使ってもらえそうなものを了解を得て、送付することにした。もう一つの方法は、京大のすぐそばにある吉岡書店に売りに行くことにした。フランス語教室でご一緒している方がいつもそうしていると話していたことを思い出したからだ。これまで2回ほど行ったが、値段がつかない本のほうが多いが、それでも若い人たちに読んで貰えるかもしれないという淡い希望がわいた。

 最後の方法は、古紙回収に出す。私にとってはとても大事なものだが、誰も利用しそうにもない資料集のようなものだ。ロンドンの片隅にある小さな本屋さんで、長時間座り込んで見つけた雑誌類や、アパルトヘイト時代に発禁処分にあい、なかなか手に入らなかった本やパンフレットなどが私の手元にある。こうしたものは私には意味があっても、他の人にとっては何の価値もない。処分することに。

 

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書棚を整理