Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

政治資金規正法案の欺瞞性 植物園の紫陽花 南アフリカの選挙に

3日(月)「報道1930」では政治資金規制法案について議論があった。自民党公明党案や維新の会案を取り入れ、「譲歩」したように見えるが、「裏金」については「不透明」であり、「見直し規定」も盛り込んでいるが、「抜け道」だらけの再修正案で、「裏金」問題の反省は微塵も見られない。なぜそこまでして、自民党は「裏金」にこだわるのか。自民党元議員の証言では、「政治に金がかかる。目配り・気配り・カネ配り」という。ゲストの片山善博(元総務大臣)は、そもそも「政治資金パーティをやること自体が問題だ」「政治家と話すと政治家は非課税だと思っている人がいる。もう特権階級意識ですよ。この際非課税対象となる政治活動の範囲を議論すべき」と指摘。他のゲストは、自民党幹事長代理の井上信治立憲民主党税調会長。井上は「政治資金に関してはあんまり規制を厳しくしてしまうと、結局はお金がある方、世襲議員知名度がある方、こういう方ばかりが政治家になって、そうじゃない方がなりにくい」と主張。だからと言って、「裏金」が必要とはならない。金のかかる政治が必要だとはならない。誰も納得がいかない。この問題を明らかにしようとした、神戸学院大学の上脇博之教授は、「維新の10年後の修正案も領収書の保存期間も変えないと、公開時領収書徴収不可能、わからないとなる」と指摘。領収書の保存期間は、項目によっては3年とか5年までとなっている。10年まで保管する必要はないという。だから、維新の会が提案する「10年後の公開」は全く意味がない。10年後に議員も秘書もいないかもしれないし、誰も責任を取らない、国民を欺く酷い手口だと思った。

 午前中は、賀茂川から植物園まで朝の散歩に出た。お天気も良く、気持ちのいい空気だった。バラ園では、もう一番花は摘み取られ、2番花が咲き出していた。バラの種類もわかるようになった。紫陽花がそろそろ咲き始めていた。手入れが行き届いていて、何種類もの紫陽花が一斉に咲きそろうとみごとだ。一週間後に、もう一度訪ねてみようと思った。

     

 植物園の後は、いつものように筋トレジム・カーブスに寄った。月曜日は大勢の人が来ていた。コロナ前の状態に戻ったようだ。できるだけ、カーブスに通うようにしようと思った。

 南アフリカでは5月29日に総選挙があった。全人種に選挙権が与えられ、ネルソン・マンデラが大統領になって30年が経った。現地6月2日に選挙結果が報告された。第1党のANC(African National Congress)は、前回の57.50%から大幅に議席を失い、40.18%で、過半数を割った。400議席中159議席となった。最大野党DA(Democratic Alliance)は21.80%(前回は20.77%)。投票率は58.64%(前回66%)。選挙前から、ANCは過半数割れをするが、第一政党であることに変わりがなく、いくつもの野党が立候補したので、野党間の連合が成立しないことは予想されていた。DAはこれまでの白人政権を担ってきた人たちが中心で、圧倒的多数を占めるアフリカ人たちには、人気がない。今回の選挙ではMKが出現したことが最も話題になっていた。MK(uMkhonto weSizwe「民族の槍」)は前大統領のジェイコブ・ズマが結成し、クワズール・ナタール州では45.93%をとり、ANCが17.62%で、圧倒的人気を得た。南アフリカの選挙は、比例代表方式なので、各政党が候補者リストを作り、全投票のパーセンテージに応じて議員数が決まる。この方式が最も公明正大なやり方だ。日本も比例代表制であれば、与野党の各政党の支持率で議席数が決まり、最も公平で明快だと思う。「裏金」や政治資金規制など起こらない。南アフリカは多くの問題を抱えている。ANCがどこまで本気で社会的、経済的格差をなくし、30年前に多くの人たちが期待した国家を再生できるかが問われている。