Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

八代亜紀さんの歌を聴く ヒロシのぼっちキャンプ

2日(土)ここ何年も、歌番組はほとんどみなくなった。BS番組で、八代亜紀さんの追悼番組「人生、歌がある」があった。昨年、八代亜紀さんは亡くなられた。ご自分でも病気を知ってから、あまり時間がたたずに亡くなられた。私は2006年9月から2007年8月末までの1年間ケープタウンで過ごしていた。その間八代亜紀さんのCD一枚だけを持って出かけ、何か心が落ち込むと何度となく八代さんの「舟唄」などを聞いていた。心にやさしくささやいてくれる声、時にはすごく背中を押してくれる心強い歌声に、癒された。今日改めて、八代亜紀さんの歌を聞きなが思ったのだが、八代さんが歌ってきた「演歌」は普通の人たちの日常、人生だと。フランスのエディト・ピアフが歌う「シャンソン」と同じだと思った。番組の司会は、野口五郎さん、伍代夏子藤あや子。番組のなかで、八代亜紀さんの歌声を聞きながらこの三人は涙を流していた。ともに同じ舞台で歌った仲間だったのだと思った。

 久しぶりに「ヒロシのぼっちキャンプ」という番組をみた。以前はよくみていたが、時間帯が合わずにみることをやめた。今日はいつもの時間(10時)ではなく夜の8時に放映されていた。彼の番組は曜日と時間帯を変えて再放送されているのかもしれないが。ヒロシが、一人でキャンプをして、あたりの様子や「一人キャンプ」の面白さ、自由さなどを語るだけ。飾らない素のままの人間性と自然とが一体になっているのが、面白い。料理をあまりしないヒロシが、枯れ木を拾ってきて、それを薪にして、火打ち石で火をおこし、シンプルな料理を作る。一人キャンプを楽しむ。何のストーリーもない。みるほうも、ヒロシと一緒に同じ空間を楽しみたいだけだ。ときどき、そんな料理の仕方はだめだと言いたいが、ヒロシは一人で楽しんでいる。いつも生きる原点のようなものを見せつけられる。「ぼっちキャンプ」からは、どんな人でも、どんな場所でも、一人でも寝食ができることを教えられる。生きる基本のようなものがある。世界中の人たちがそうであったら、戦争なんかしないだろうに。