Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

能登半島地震 BBCのニュース  椿と山茶花

4日(木)ずっと机の前に座っていた。テレビとコンピュータは机の前に並んでいる。半分はテレビを、半分はコンピュータを見ながら、手は編み物。ときどき、ニュース番組では能登半島地震の状況を伝えていた。想像以上の被害で、時間がたつにつれ、被災した人たちの状況が伝わってくる。水や食料、トイレの問題ばかりが繰り返される。

 ネットのニュースで見たのがきっかけで、イギリスのBBCニュースを読んだ。被災状況を伝えながら、これまでの過去の地震から日本がなにも学んでいないことを指摘していた。1981年に過去の地震から、建築基準法が変更になり、さらに淡路阪神大震災のあとも改定されたと指摘してあった。だが、倒壊した家や建物は、その建築法の基準に満ちていないものが半分あったと指摘していた。テレビの画面に映し出された崩壊住宅や、ビルなどは、新しい建築法の基準に満たない古いものだったようだ。そうしたことが十分に予想されたのに、放置していたのは、行政の問題なのかもしれない。日本のメディアは一切そのことに触れない。

 そしておよそ13年まえに起こった東日本大震災の時の避難場の状況から、現在も同じ状況だ。衝立もない、床の上に布団を並べただけで、トイレも暖房も十分にないままだ。この10年間何の反省も改訂もしてこなかった。莫大な防衛費を支出しているが、国民の生命を守るための防災費用を捻出してこなかった。被災した住民の多くが高齢者であることも身につまされる。

 ネットで誰かが指摘していたが、岸田首相や大臣などは、新調の作業服に着替えて震災に対応している格好だけを見せていると。なんだか、表面をつくろう姿勢がうそっぽくみえる。

 いま私が住んでいるマンションは、淡路阪神大震災のあとに建ったので、新しい建築基準法にのっとったものだが、最近に近隣住宅との境にある塀はブロック塀だったので、それは取っ払われて、地震があっても問題がない塀に変わった。もちろん住民の管理費でまかなわれたが。

 侘助椿が咲き始めた。まだ、山茶花が咲いているのに。