Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

1月14日伊藤若冲を観にいく

14日、高島屋の7階で開催されている伊藤若冲の絵を友人に誘われて観に行く。若冲は京都の錦市場で育ち、画家として活躍するのはかなり遅めだったと言われるが、素晴らしい筆運びに圧倒された。

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若冲とゆかりの深い、京都の8ヶ寺(相国寺慈照寺鹿苑寺、大光明寺、宝蔵寺、壬生寺萬福寺、天真院に伝わる名品や若冲蒐集で国内外に知られる京都の細見美術館の所蔵品が展示されていた。若冲の鶏の絵はとても有名なので、京都ではあちこちで見られるが、他の生き物たち(ネズミ、虎、犬、鯉など)もユーモアがあり、ほのぼのとした。若冲の作品をこんなにも多く一度に見ることができたのは初めてだった。

 鳥類を描くのが得意で墨絵のような絵はとても勢いがあり、まるで生きているような印象をえた。背景の竹や梅なども見事だった。何人かの弟子たちも若冲からの手ほどきを受けて描いているが、素人目にも違いがわかった。

 1月15日、何十年も昔に高校で机を並べていた友人たちと「旧成人の日の会」をここ何十年か続けている。私は途中から参加し、最近にお一人が加わった。全員で六人。今年は千里中央のチャイナテーブルで中華料理をいただいた。私たちは高齢者になってきたので、若い人たちのように脂っこいものは好まなくなってきたので、今年の幹事さんがお店にお願いをして、味に特別な工夫を凝らしてもらったようだ。量も味も丁度いい具合だった。窓の外には虹が出ていた。

 それぞれに健康不安を抱えていたり、一人旅を楽しんでいたり、食事に工夫をしていたり、ヨガやジムや趣味に楽しんでいたり。私以外は25年前の阪神・淡路大地震を経験していたので、この時期には震災のことを思い出し、涙があふれるという。私は南アフリカヨハネスブルグにいたので、震災は知らない。だが、その年の3月に帰国後、神戸の街を歩いて、震災の爪痕の一端を見た。ショックだった。その後、街が綺麗になるにつれ、様々な思いが湧き上がる。

 「旧成人の日の会」のメンバーの一人は、夫を震災後に亡くしている。テレビや新聞ではこの時期になると、地震の報道があり、神戸で育った私たちはどうしても思い出す。あの大変だった状況を、それぞれに逞しく生き抜いきた様子は、毎年の話題にのぼるが、すごいと思った。