Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

フランス語小説の読書会 ウクライナ支援は?

24日(金)朝の10時からフランス語小説『なぜ空は青いのか』のオンラインで読書会。ようやく3分1程度読み進んだ。遅々たる歩みだが、確実に先に進んでいる。7人が参加。57歳の母親が過労で肺炎になり、亡くなった。主人公ジュリアンはますます孤独になる。兄が2人、姉が2人いるが、一緒に暮らしたことはない。彼が生まれた時には、一番下の姉とは少し一緒にいたが、ほとんど記憶がない。兄や姉たちは住み込みの奉公に出されていたからだ。母の葬式を仕切ったのはジュリアンだった。底辺で生きる貧しい人たちの生活が描かれている。仕事も徒弟奉公の見習いで、朝から晩まで働き詰め。こうした状況を作者は延々と描いている。読書会で読み合わせているので、読み続けているが、すこし興味を失っているが・・・

 ロシアがウクライナに侵攻してちょうど一年となる。岸田首相はそれを受けて、記者会見が夕方に行われた。ウクライナ国民の「自国は自国民で守る」という姿勢を紹介し、日本政府はウクライナからの避難民を2000人を受け入れ、支援してきたことを強調して、さらに1年間の支援延長を表明した。大事なのは、ロシアに対して戦争をやめさせる声をあげることではないか。

 日本政府は、アジアからの難民を認めていないのに、なぜウクライナからの避難民だけを支援するのかの説明はない。ウクライナだけでなく、世界中から難民として日本にきている人たちをなぜ平等に扱えないのだろうかとも思う。ダブルスタンダードの姿勢をとる理由は何だろうか?

 「報道1930」では、連日ウクライナの問題を取り上げている。ゲストは兵藤慎治(防衛研究所)、小泉悠(東京大学先端研)。プーチン大統領は、ここ数日間のロシアでの行事で、ロシア側の戦況のプロパガンダをし、「核戦力強化」を表明した。ウクライナ戦争は西側諸国のNATOが仕掛けたものだと主張を変えているが、ロシア国民を納得させている。中国は停戦に向けてロシア側と暗躍しているが、中国製のドローンをロシアに供与すると言われている。今日のゲストのお二人は、停戦はなかなか難しいと予測する。ウクライナはクリミアも奪還する構えだという。ロシアは絶対にクリミアを手放さない。ロシアは核兵器を使用するかもしれない。誰にも予想できないことが起こってしまう。人間の叡智で戦争を止めることはできないのだろうか。

 国連総会(193カ国)の緊急特別会合で、ロシア軍の即時撤退などを求める決議案では、141カ国の賛成。反対は7カ国。45カ国は棄権・不参加。昨年の決議とほぼ変わりない。反対5カ国から7カ国にかわっただけだ。反対しているのは、ベラルーシ北朝鮮エリトリア、ロシア、シリアの5カ国に、マリ、ニカラグアが加わった。ロシアはアフリカ勢からの支援を得ている。西欧諸国がロシアに対して経済制裁を加えても、何の効果もないと誇示する。実際にマクドナルドが撤退すると、ロシア資本の似た店舗が出現することや、ロシアを支援する国経由で外国製品はいくらでも入ってくる。ロシアはどんな言い訳をしても、ウクライナの人びとの命を奪い、生活を破壊することは許されない。

春はそこまできた。