Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

映画「朝が来る」を観る。ワクチン三回目接種

 NetFlixで映画「朝が来る」を観た。直木賞作家辻村深月の小説『朝が来る』の映画化。監督は河瀬直美永作博美 · 井浦新 · 蒔田彩珠 · 浅田美代子 · 佐藤令旺 など。子供に恵まれない夫婦と、中学生の時に妊娠して子供を産む母親との物語。妊娠したことがわかり、家から遠く離れ小島の『ベビーバトン』と呼ばれる特別養子縁組団体で出産し、その子は、子供に恵まれない夫婦のもとで育てられる。子供を手放した若い母親の葛藤と人生が描かれている。性をめぐる様ざまな人生が浮かび上がってくる。残酷なリアリティの本質をそらさず、優しく見つめる眼差しがあった。河瀬直美監督は人間が本来持つ優しさを自然体でとらえ、美しい映像で作り上げる姿勢、自然の切り取り方に、救われたような気がする。映画が自宅で見られるのもいい。

 コロナ感染者は、大阪府では15302人、京都府は2474人で市内1643人。病床使用率は61%を越えた。東京は18660人。依然として感染者数は多い。

 「報道1930」ではファイザー製の飲み薬(パクスロビッド)の紹介があった。河野太郎前ワクチン接種担当大臣が出演していて、厚労省の薬の承認プロセスや基準を批判した。幾度も厚労省の問題が議論されているが、なぜ政府は厚労省に対して、指導権がとれないのだろうか。ワクチンの3回目接種がなぜ遅れたのか。モデルナもファイザーもどちらも同じ効果があるので、早くワクチンを打って欲しいと河野氏は言った。政府の発信力の問題。ネックになっているのは、厚労省だという。昨年も厚労省の独断で三回目ワクチン摂取を二回目が終了して8ヶ月の間隔を開けるべきと決めたと明らかにした。

 ジャーナリストの田崎史郎氏も、厚労省がネックになっていたと指摘していたが、厚労省の肩を持つような発言もあった。松本哲哉(国際医療福祉大学・主任教授)氏は、ワクチン接種期間についても、アメリカの研究では8ヶ月から6ヶ月に科学的データーに基づいて変更して行っていることを指摘し、早くワクチン接種をする必要があると。

 ワクチンにしても、検査キットにしても、治療薬にしても、日本で開発する能力があるにもかかわらず、政府はそうしたところに支援することもなく、厚生省がネックになって日本で開発したものを承認しない。国が全力をあげてコロナ感染症への対策をしていないことがわかる。

   春の花たちが心優しい。

f:id:mwenge:20220212093243j:plain f:id:mwenge:20220212093156j:plain f:id:mwenge:20220212093212j:plain