Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

紅葉めぐりが止まらない

12月1日、北野天満宮の紅葉を見に行った。御土居沿いに紅葉と梅の木が植わっている。御土居豊臣秀吉が京都の町の都市計画として作った。東は鴨川、西は紙屋川、南は九条、北は鷹峯を取り囲む全長24キロメートル、高さ5メートル、底辺幅10メートル前後の城砦をかねた土堤を作り、洛中、洛外をしっかり区分した。今もあちこちに御土居は残っているが、北野神社の御土居は当初のもので、今もなお残っている。赤い紅葉と青い紅葉のコントラストも美しい。

   これまで梅林の入園料は600円だったのが、紅葉観賞から1000円に値上がりしていた。永観堂も拝観料は1000円になっていた。消費税値上がりをきっかけに、10%以上の値上がりがある。目に見えないところで、経済への逼迫がある。安倍首相の私的流用が目に余る。

 北野神社からの東に伸びる通りは、今出川通を一本北に入ったところだが、ここは電柱を取り払い、電線を地下に埋めて、石畳の道にし、昔の風情を取り戻している。この通りを久しぶりに歩いた。京都は確かに観光客向けにいろんな工夫を凝らしている。 

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12月2日、午後から、孫の英語テスト前の特訓に行く。仮定法現在と仮定法過去。私のフランス語と同じく、難しい時間的概念の表現。テスト後には宮古島に修学旅行に行くので、その前の試練。

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12月3日。午前中はお習字のお稽古。書いた文字は丙舎傍敬 甲帳對楹(へいしゃ ぼうけい こうちょう たいえい)の前半。

 「丙舍は宮殿の内にある家。その家の門のかたわらを開いて、出入りできるように作られている。甲帳はとばりである。楹は桁柱のこと。とばりと柱との対比は、眼もさめるばかりの美しさである。宮殿の盛大な様をいう。」

 午後からはアーズ・ローカス(大人の小学校)のバラのお手入れに参加する。冬に備えて葉っぱを全部取り払い、不要な枝を切って来年の春に綺麗なバラが咲くように枝を誘引した。壁一面に枝を這わし他ので、どんな風になるか楽しみ。クリスマス用にシクラメンがたくさん届いていた。

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12月4日、午前中はリハビリに通う。少しは痛みが軽減し、腕も少し動くようになっている。回復に向かっているのなら、嬉しい。

午後はコートディボワールの作家ヴェロニク・タジョの『神の影』を読む。1994年4月から100日間、ルワンダでフツとツチ間で起こったジェノサイドを記録したもの。筆舌しがたい状況をルポルタージュ。タジョには1991年に初めて、カリブの島ガデループで出会った。その後、アフリカ文学会では何度も会っているし、彼女がヨハネスブルグで暮らしていた時には、自宅に招いてもらったり、様々な作家会議でも出会った。とても穏やかな人柄で、ゆっくりと話す仕草がとても素敵な人。