Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

3月12日 京都の神社とお寺に散歩

 一昨日と昨日は散歩がてらに、今宮神社と大徳寺。北野神社まで行った。大徳寺の椿は侘助椿だというので、見たいと思った。大徳寺には何度も行ったことがあるが、これまで椿を見たことはなかった。大徳寺禅宗のお寺で24の塔頭があり、それぞれの塔頭は時期によって拝観できるようになっている。それぞれには素晴らしい庭園があり、利休が作ったお庭には椿があるのかもしれない。大徳寺全体の境内は大きな松の木があるのは知っていたが、椿は見たことがなかった。海外からの友人を案内して何度か散歩したことがある。あまり観光客が来ないところなので、静かに境内を歩いて回れるのと、以前に住んでいた家のすぐちかくだったこともあった。だが、大徳寺と椿はどうしても結びつかなかった。今回も椿は見つからなかった。

 家に帰って、ネットで調べてみると、塔頭の聚光院には、「宗胆椿」や「曙椿」があるそうだ。千利休の墓が祀られ、茶道の表千家裏千家武者小路千家菩提寺で、「利久忌」が行われる。ちょうど三月には、特別拝観ができるようだが、散歩に行った日は休館だったので、いずれにしても入れなかった。ここは千利休豊臣秀吉によって自害させられた場所だったので、以前には中に入ったことがあるように思うが、椿の記憶はない。

 他の塔頭総見院には、秀吉が利休から譲受けたといわれる樹齢400年にもなる胡蝶侘助椿があるという。ここの拝観は秋の土日と限られていて、完全予約制というので、椿はみられない。この椿を観たかった。この椿は、秀吉の命による朝鮮征伐に、侘助が派遣され、朝鮮から持ち帰ったとのことだ。侘助は利休の庭師として可愛がられていたという。

 高桐院には、「雪中花」と呼ばれる椿があり、大仙院には、「紅唐子」椿や「白侘助」椿があるそうだ。拝観休止状態。

 大徳寺には素晴らしい椿があるが、すべて塔頭の庭にあったのだ。だから大徳寺と椿が私の頭の中では結びつかなかったのだ。

 大徳寺の近くにある今宮神社には初めて行った。歴史も古く、主に疫病神を鎮め、祈るためにつくられた神社で、御霊会の一つとか。新型コロナが早く鎮まるよう神さんにお祈りした。とても静かな神社だった。

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今宮神社

 翌日に北野神社に梅を観に行った。梅苑に入るのに、これまで大人600円だったのが、今年は1000年に値上がりしていた。これまで何度も観ているので、今回は梅苑には入らなかった。北野神社の境内には、菅原道真が愛した梅がいっぱい植っているので、それらを観て歩いた。「東風ふかば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」とつい口ずさむ。一年のはじめには毎年ここに来て書き初めをして習字を献納するが、今年はコロナで初詣をしなかった。出店もない静かな境内だった。

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