Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

習字のおけいこ 偽電話 デジタル社会でどう生きるか

12日(木)午後は「お習字のおけいこ」だった。8月は夏休みだったので、久しぶりに筆を持った。「欣奏累遣 慼謝歡招(キンソウルイケン セキシャカンショウ)」の前半部を書いた。意味は「よろこびいたりてわずらいさり、うれいさりてよろこびまねく。」つまり、「喜ばしい気持ちで心が満たされれば悩みや憂いは去り、楽しいことが自然に招かれるように集まってくる。」。なるほどと納得。筆を動かしている間は、意味もわからず、形をとり、バランスを考えるだけだった。家を出る時には大雨が降り出したが、地下鉄を降りた三条通りは全く雨が降っていなかった。同じ京都市内なのにどうしてこうも違うのかと思った。

 数日前にアメリカで開催された「トランプ対ハリス」大統領選挙・討論会について、メディアは引き続きニュースで取り上げている。日本はトランプが大統領になる方が、日本経済にとっていいという雰囲気がある。ハリスへの注目は少ない。なぜなのだろうかと思う。

 最近、自宅にかかってきた電話は、「お宅の携帯電話が1時間後に利用できなくなります。その処理のために1番を押してください」。明らかに詐欺電話だと思った。そのことを別の場所で話すと、一人が同じような電話がかかってきたという。「総務省ですが、お宅の携帯電話が2時間後に利用できなくなります」と。総務省からわざわざ個人の電話にかかることがないので、電話を切ったという。こうした悪質な電話が、あの手この手でかかってくる。コンピュータのメールにも、アマゾンや銀行や郵便局やクレディット・カード会社からも偽メールが毎日のように来る。海外の「資産家」を名乗る人からもお金を贈与したいというメールもくる。腹立たしいのは不特定多数にメールや電話で混乱させる状況を放置していることだ。デジタル庁のトップを名乗る大臣は何をしているのかと思う。マイナンバーカードに、保険証や運転免許証を紐つけすることに嬉々としているのではなく、デジタルを利用してさまざまな詐欺行為をする人たちを取り締まってほしい。コンピュータを通して、宇宙にも行けるし、戦争だってできる時代で、個人の行動も24時間監視できる社会になっている。