Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

大原の朝市に タジョの本に再会『The Blind Kingdom』

 5日(日)久しぶりに大原の朝市にでかけた。ここ数日は雪が降っていないので、大原は大丈夫だろうと思って、友人の車で朝6時半に出発したが、10分も車を走らせていると、静原あたりから雪が畑一面に積もり、解けていない。道の両側に雪が残っていた。道は凍っていないと友人はいうが、そろそろと走って行った。お店も少なく、お目当ての花屋さんは来ていなかった。お野菜も雪の中らしく、少なかった。聖護院大根、ニンジン、オレンジ白菜を購入。オレンジ白菜は、ポリフェノールとシスリコピンが多く含まれている。とても栄養価が高いそうだが、なによりもおいしい。聖護院カブラが欲しかったが、もう時期をすぎたとのこと。形は同じの聖護院大根となったが、千枚漬けをつくってみようと思う。嬉しいことに、野菜の美味しさがわかるようになった。

 断捨離の本の整理。おそらく南アフリカの文学作品をたくさん持っている。まだまだ手放せないが、それでも何冊も束ねて部屋の片隅に積み上げた。アメリカ文学作品なら、多くの人が興味を持ち、読み続けているだろうし、全国の大学の図書館にはたくさんあるだろう。南アフリカ文学は、何人かの作家を除いてはほとんど日本では紹介されることも、取り上げられることもない。何年にも渡って買い求め、読んできたが、誰も関心を持たない。南アフリカの経済や政治には関心があっても、社会や文化にまで興味はない。アパルトヘイト時代は、演劇や詩や小説や音楽を通して、南アフリカ社会を理解しようとしてきたが、いまは南アフリカ社会の人びとの声や表現に興味が薄くなった。アパルトヘイト時代には、作家たちは発禁処分を受けて、国内で出版できなかったり、亡命を余儀なくされたりした。作品などは海外で出版された。そうした本を読んできたが、もう読み手がいないのが寂しい。どの大学も図書館に本の置き場がなく、本を受け入れてくれないので、残念。

 大変な作業だが、10段ほどの棚の本を整理した。3月に来日するベロニク・タジョ著『The Blind Kingdom』がでてきた。元のフランス語のタイトルは、Le Royaume aveugle 。英語訳は、シラキュース大学で教鞭をとっているJanis A. Mayes.アフリカ文学会の会長も務めたことがあり、よく知る仲。読むのが楽しみ。