Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

12月6日 大豆まめの煮物、孫たちのこと、『女系家族』を観る

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   12月5日(日)大豆まめを炊いた。いつもとは違って、一晩大豆を水につけて、豆をふやかしてから、ゆっくりと炊いた。いつもは保温鍋のシェフの鍋に入れておくだけだが、ル・クルーゼの鍋でゴトゴトと炊くことにした。人参や昆布やレンコンなどを入れて弱火でゆっくりと炊いた。その分味が染みこんでふっくらと美味しくできた。ル・クルーゼの鍋は、鋳物ホーローなので、とても重たいが、それだけ煮込み料理にはとても美味しくできる。気分転換にもお鍋を変えるのもいい。

 お昼から娘家族が子猫ちゃんを連れてやってきた。子猫ちゃんのトイレとおやつをもって。まるで人間の子供と同じ扱いで、いつも笑える。子猫ちゃんは我が家の匂いにもなじんでいるようだ。お昼寝もしっかりする。その間に娘の車で買い物にでかけた。トイレットペーパーや、調味料、ストック用の食材などを購入。重たいものや嵩張るものの買い物には助かる。上の孫には髪の毛を切ってもらった。コロナ禍の中美容院に行くのをやめた。私も母の髪の毛を切っていたし、今もずっと夫の髪の毛を切っている。下の孫には窓ガラスをきれいにしてもらった。それぞれにはバイト代として少しだけお金を渡したので、二人とも大喜び。大学生には何かと物入りだが、それぞれはコロナ禍の中アルバイトも制限されているようだ。

 アマゾンを装った偽装メールが頻繁にくる。無視しているが、こんな姑息な方法で人を不快にさせるのはやめてほしい。迷惑メールに入れておけばこなくなるという説明もあるが、最近では毎日何通もくるのでいやな気分になる。本当にメールを悪用しないでほしい。夫など一度もアマゾンで購入したことも、クレディット・カードをネットで使ったこともないので、明らかに夫のところに送られるメールはフィッシング詐欺、なりすましなのだ。デジタル化にはこうしたいやな世界がある。

 山崎豊子原作「女系家族」を12月4日(土)と5日(日)夜9時から、2夜連続でみた。久しぶりに見応えのあるドラマだった。女系が続く老舗問屋の主が亡くなったことで、遺産相続争いが起こる。娘3人と愛人の間で壮絶なバトルが起こる。お金への欲望と醜悪な骨肉の争い、女系家族の醜さが浮き彫りになる。「家」を継ぐということはどういうことかなどを問う作品だった。最後にどんでん返しとなる、愛人の子供の認知を生前に法的に済まし、「真の遺言書」がでてくる。番頭の宇一が仕切っていた遺産配分は、見事にひっくり返り、それぞれが「父の遺言書」に従うという、サスペンスドラマだった。山崎豊子さんは『白い巨塔』や『沈まぬ太陽』『大地の子』など話題作は映画化された。社会的な問題を正面から取り上げ、壮大なヒューマンストーリーを作りあげる独特な世界観には拍手を送っていた。『沈まぬ太陽』のアフリカケニアが舞台になる場面では、私たちが紹介したケニアの作家グギ・ワ・ジオンゴさんの書籍を参考にしたりして、よく史実への洞察もするどかった。

 『女系家族』も小説として発表してから、およそ60年近くなるが、それでも現在にも通じる問題がたくさんあり、何一つ変わらない「家制度」「家意識」が女たちの生活にまとわりついていることを改めて確認した。宮沢りえ寺島しのぶ奥田瑛二らの演技も圧巻だった。これまで、いろんな人が演じてきたようだが、昔の映像も観てみたいと思った。