Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

ケープタウン3日目。

時差の影響で、今朝も早くに目がさめる。テレビのニュースは朝の8時までで終わってしまうので、テレビをつける。ケニアのナイロビ空港が火事で大変な騒ぎだ。どうして火事になったのかと心配する。簡単に朝食を済ませて、ウォータフロントのショッピングモールに行き、メールチェックをする。家族との連絡がとれるだけでも安心だ。ひとしきり、メールとFacebookで連絡を取り合ったあと、モール内にあるエクスクルーシブの本屋で、ネヴィル・アレクサンダーのThought on South Africaを購入する。この本は、一年前に亡くなった後、友人たちがネヴィルの遺稿をまとめて出版したもので日本から手に入れるのが難しかった。
 ケープタウンに滞在中に読みたいと思っている一冊で、ネヴィルの一周忌にはいろいろとネヴィルのことが話題になると思う。昨日、ネヴィルが最も信頼している仲間の一人であるジェームズを訪ねたとき、ジェームズはネヴィルがいなくなったあと、もぬけの殻のようになったと話してくれた。ネヴィルは1964年から1974年までのロベン島に投獄された。ネルソン・マンデラたちと一緒に石灰を割る労働をさせられていた。マンデラもずっと肺の病気で苦しんでいるが、ジェームズいわく、当時ロベン島に投獄されていた人たちはみんな肺ガン等の肺の病気で亡くなっているとのこと。ジェームズも5年間ロベン島に投獄されていたので、実際の厳しい強制労働を体験している。
 ケープタウン大学の図書館に入館するための身分証明書をプラエサで発行してもらうことになった。このカードがあれば、いつでも自由に図書館に出入りすることができるし、私のコンピュータがインターネットにつながるので、とても便利に仕事ができる。プラエサの事務局で長年仕事をしているベニシアに紹介状を書いてもらった。あちこちの部署で身分証明書を発行してもらうのに、いくつもの建物を行き来した。テーブルマウンテンの裾野に広がるケープタウン大学のアッパーキャンパスを歩き回り、いい運動になった。いくつもの建物が、崖のようにそそり立つ山にへばりつくようにたてられているので、高低差が半端ではない。上がったり、下りたりしながら、迷路のようなところをすり抜けて行った。
 身分証明書をもらうのに、3時間ほどかかったが、図書館で休憩をとりながら、メールのチェック、ブログの更新をしている。その間、政治学科で教えているズウェリ・ジョローべに会った。私はずいぶんと前から彼の母親と妹と知り合いで、妹は三重大学で建築の勉強をしている頃にはよく京都に遊びにきていた。ズウェリによると、母親が8月9日の国民の休日「女性の日」にケープタウンにやってくるとのこと。キャンパスの中を歩いていてよかったと思った。