Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

12月5日 マイナンバーカード化に5000円のクーポンは必要か?

 4日(金)朝起きてから、食事、食事の後片付け、洗濯物干し、植木の水やり、部屋の掃除、メールのチェックなどをして一息つけるのは9時頃になる。散歩にでることもあり、そのまま部屋で雑用をすることもある。ゴソゴソしているうちに、10時のコーヒタイム。12時の昼食。お昼のテレビ番組をみながら、多少なりとも世の中の動きや関心事を知る。コメンテーターのほとんどの意見はほぼ推測できる。政府の政策を支持して得意げに語る人。普通に考えて普通の意見を言うが、失笑される人。ほとんどの番組はお笑い番組のようで、平和な世界が作り出されている。テレビなど見たくないと思うが、ついつい見てしまうことに腹立たしい気持ちになってしまう。

 午後からは大丸にでかけた。お歳暮を贈り合う季節がやってきた。親戚関係に儀礼のように贈っている。辞退すればいいのかもしれないが、何となくの習慣に流されてはいるが、カドを立てるわけにいかない。人に物をもらって「腹がたつ」ことはない。久しぶりの大丸だったが、大勢の人が贈答の場所に集まっていた。40人ほど待ちだったので、いつもよりは少ないし、コロナ対策も十分して、密にならないように計らっていたし、衛生管理も十分だった。

 

f:id:mwenge:20201205170246j:plain

 5日(土)午前中は義母の月命日でお寺さんがお参りにきたくれた。12月で一年の締め括りを早ばやと感じた。もう師走なのだと。少し食卓のテーブルを移動し、気分転換をはかった。隅っこに押しやっていたテーブルを少し手前に引いて、ゆったりと空間をとった。このテーブルはコロナで自粛中に何日もかけて、天板のニスを取り剥がして、やすりをかけて、ニスを塗り直して復活させたもの。机の上には物を置かないと決めた。断捨離の番組の影響が大きい。まだまだ不要なものが多くあるので、少しづつ整理しようと思った。

 午後からは「おとなの小学校」の「スケッチ教室」にでかけた。いつものメンバー5人と先生。先生以外は、私よりも年上で、教室の上級生たちばかりだが、それぞれに個性があって面白い。先月から取り組んでいるのはかつても余部鉄橋。海と山と赤い橋桁の高い鉄橋がすばらしい構図となっている。とても難しい。

f:id:mwenge:20201205172807j:plain

 スケッチ教室の帰りに、バス停があるターミナルを少しぶらぶらしていたら、目についたのが、マイナンバーのカード化の作業をする机があった。午後の4時すぎなので、あまりお客さんはいなかったが、それでも椅子に座って順番待ちをしている人がいた。思わず足を止めて写真をとった。本来ならば、京都市の区役所での受付になるものが、日本テレマーケティング株式会社に京都市が委託して、手続きを代行している。カード化すれば、5000円のポイントがつくというので、若い人たちが手続きをしていた。外部企業に委託して莫大な税金を使っている。市民の許可はない。

 なぜ、こんなことに多額の税金を投入してカード化しないといけないのか。政府が10万円を配るのに、インターネットではうまくいかなかった。そのために、菅政権はデジタル庁を設立して、なんとかマイナンバーと銀行をつなぐカード化を目指し始めた。そして携帯会社に値引きをさせて、国民に「喜ばれる」制度を作ろうとしている。こんなスコイやり方で、国民を支配しようとするのかと思うと腹がたってきた。

 マイナンバーがなぜうまくいかなかったを考えれば、一目瞭然。国家に個人情報を握られたくないということだ。デジタル化の裏にはそれがみえみえ。民間の企業(携帯電話会社)を脅して、料金を安くさせて、携帯電話で個人情報を操作しようという魂胆がまるみえだ。もし、本当に災害や疫病の防止のためなら、企業に料金を下げさせるのではなく、国がすべての地域で平等に電波がキャッチできるように、WiFiの設備を充実させることだと思う。

 さらにコロナ禍のなか、大学など学校の多くがオンライン授業になった。教育界では大混乱が起こっている。コンピュータのない家では携帯電話でオンライン授業を受ける人たちも多くいた。京都の私立大学ではWiFi環境を整えたり、コンピュータを購入する費用を助成したりしたが、学生の中には携帯でオンライン授業を受けていた。そのために莫大な電話料金を払っている。こうしたさまざま矛盾を解消するために、目をつけたのが、デジタル庁だが、やり方が間違っているように思う。

 携帯電話ではいま個人がどのように移動したかまで追跡できるようになっている。いま私の携帯でも何時間携帯電話を使っていたか、データ化されている。どんな情報にアクセスしたかまでわかるようになっている。こうしたことが、政府によってコントロールされるならば、本当にいやな社会になる。その意味では「日本学術会議の人事介入」は単なる任命の問題だけではない。多くの意味が含まれており、国家権力が国民支配に介入するにつながる。

 Go To キャンペーンで慣れっこになってきたポイント制度、割引制度、マイナンバーのカード化のポイント制度。わずかなお金で人を振り回すのは、愚策としか言いようがない。ほんとうにコロナ感染症の拡大をふせぎ、医療体制を整えるために財政支援をするのが政府の役割ではないのか。国民を支配するために、餌をばらまくのは辞めてほしい。