Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

9月20日 大原の朝市とピザ、デジタル庁の設置に思う

 20日(日)友人の車で、大原の朝市にでかける。今日は4連休の2日目。大勢の人が来ていた。いつもの顔ぶれではないように思う。野菜はそれほどとれないのか、ピーマンや万願寺唐辛子、オクラ、赤南瓜などしかなかった。前回赤南京がおいしかったので、また購入。薄切りにしてオリーブオイルで炒めて、味醤油をからめる。さっぱり味。お花はチャノキを購入。

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 娘家族をお昼ご飯に誘ったので、久しぶりにピザを作った。ピザの生地はパン焼き器でできるので、材料をいれておくだけ。あとはトマト、ベーコン、ピーマン、玉ねぎ、茹で卵、しめじ、椎茸を用意した。孫がピザ生地を伸ばして、それぞれが好きな材料をのせて、チーズをかけてオーブンで180度で15分焼くだけ。コーヒと紅茶を作っておく。ひさしぶりにおいしいピザを食べた。

 デジタル庁の設置が新政権の目玉だという。5年に一度の国勢調査が始まっている。「回答にあたっては、新型コロナウィルス感染防止のため、できる限りインターネットでの回答をお願いいたします。また、郵送での回答も可能です。」とある。どれだけの人がインターネットで回答できるだろうか。あるいは、どれだけの人が郵送で回答するだろうか。これまでは町内会を通じて国勢調査が行われてきた。高齢者の中ではネット環境が整っていない家庭もある。 

 今年、大学の前期の授業がオンライ授業になったとき、多くの混乱があった。学生の中にはWIFI環境が整っていない学生に対して、わずかな資金援助と、コンピュータの貸し出しなどがあったが、それでも十分ではなかった。中には携帯電話で授業にアクセスする学生がいて、電話料金を高額支払わなければならず、経済的負担が増えた。あるいはコンピュータを購入しなければならなくなったが、商品がなかなか手にはいらなかった。下宿でWIFI環境を整えるのにも、毎月の支払いが発生する。大学校内に行けば、コンピュータもWIFIも使えるが、それができない。誰でもがインターネットを使える環境にはない。

 いま、国勢調査で、人口の4分の1以上をしめる高齢者たちにネット環境が整っているとは思えないので、ネットでの回答は無理だ。そして郵便ポストが少なくなっているいま、郵便回答もなかなかしんどい。

 先の政府から10万円支給にすごく手間取ったのがその証拠である。だから政府はデジタル化を狙い、全国民を掌握しなければと思ったのだろう。マイナンバー制度をうまく使えると思ったが、まったく使えないことがわかった。すべての人はマイナンバーは与えられているが、それがネット上では正確に使えないことがわかった。住基ネットとうまくリンクしていないからだ。各省庁が連携すればいくらでもリンクできるはずだが、そういうシステムになっていない。

 国勢調査だって、いちいち個人や各家庭に問い合わせなくても、誰がどこに住んでいて、誰がいつ生まれたり、亡くなったかは区役所に届出ている。そうしたものが、きちんとリンクできていれば、すぐに統計は取れるだろう。しかも、特に高齢者たちは、年金が給付されていて、そこにも資料がある。届出ていない人、いろんな事情から住民票を持たない人もいる。そうした人たちは国勢調査には統計として現れない。昔から国勢調査に協力したくない人たちは、白紙提出をしているが、それはそれで処理されている。いまの時代に国勢調査にどんな意味があるのだろうか。

 マイナンバーの紐つけのために、登録した人にはわずかな返礼金がついてくる宣伝をしているが、まるで、Go To Travel, Go To Eat キャンペーンと同じく、参加させるための餌をばらまいて、人を動かしている。こんな政府のやり方おかしくないか。そしてデジタル庁の設置は、日本にいる人の掌握と管理のためであるのだろうか。しかし、デジタル社会は情報が操作されたり、勝手に銀行口座からお金を引出されたりする大きな危険性を孕んでいる。そんな情報管理が安全でないデジタル社会をどれだけの人が信頼できるだろうか。私はできない。