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Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

1月24日、My birthday.

1月24日は、誕生日だった。この一年間なんとなく落ち着かない毎日だった。定年退職し、時間はたっぷりありそうなのに、何かと忙しかった。とりたてて何かをしたということはない。ただ、フランス語だけは昨年の4月に日仏会館京都で開催されているフランス語の授業にでている。なかなかうまくならない。新しいことを覚えては、どんどん忘れていく。若い人たちと一緒に学ぶこと自体が新鮮で気持ちがいい。これまで何十年と英語教師をしてきて、教えることの難しさを体験してきた。理屈ではなく、言葉を学ぶことはその社会の人びとへの関心がなければなかなか学ぶのは難しい。

 誕生日の日に、なにか新しいことを始めようと決意した。中西豊子さんから、「高齢社会をよくする女性の会・京都」で、二岡美流子さんによる「認知症を吹き飛ばすーー早口言葉遊び」があると聞いていた。これから誰もが認知症になるかもしれないので、できるだけその予防につとめたいと思った。豊子さんも、二岡さんもご一緒に、最近では「シニア♀会」のノボリを掲げて、安保法案に反対するデモなどに参加している。お二人は80歳を超えているが、お元気で高齢者が生きやすい社会を求めて活動をしてこられている。こうしたお二人のように元気でしかも、自分たちが住みやすい社会を求めて、他の女の人たちとともに歩みたいと思った。午後から北野天満宮の近くの会館にでかけることにした。

 二岡さんから配られたのは、「外郎売り」二代目市川団十郎の十八番となるもの。なかなか口がまわらない。早口言葉ではないが、一つ一つの言葉がはっきりと発音することが大事で、毎日読んでいると、スラスラ読めるようになるとのこと。とてもみんなについていけなかったが、できるだけ、やってみようと思った。高校時代に放送委員会に所属し、アナウンサーが勉強する滑舌練習をしたことがあった。「お綾や、親にお謝りとお言い」とか、「東京特許許可局農商務省の特許局、日本銀行国庫局」や「隣の客はよく柿喰う客だ」とか。なつかしい。

 「外郎売り」にはこんなくだりがある。

「アワや喉、さたらな舌にかぐさ歯音、 ハマの二つは唇の軽重、開口さわやかに、 あかさたなはまやらわ、おこそとのほもよろを、 一つへぎへぎに、へぎほしはじかみ、 盆まめ、盆米、盆ごぼう、摘立、摘豆、つみ山椒、 書写山の社僧正、 粉米のなまがみ、粉米のなまがみ、こん粉米の小生がみ、 繻子ひじゅす、繻子、繻珍、 親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、親かへい子かへい、子かへい親かへい、 古栗の木の古切口。」

 

 年を取り、一人で家にいるとなかなか口を開くことがない。自然と滑舌が悪くなり、何を話しているのかわからなくなる。

 これまで、長年教師を務めてきたので、口を大きく開き、ゆっくりわかりやすく、日本語、英語を使ってきた。退職してそういう機会もなくなると、きちっと人に話をすることもなくなる。できるだけ人と関わりを持ちながら、口を動かして暮らさなければと思っている。

 

 夜は、娘家族がやってきて、一緒に楽しく夕食をいただいた。お誕生日はいくつになっても嬉しい日だ。