Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

下鴨神社と高野川の桜 岸田首相のアメリカ外交訪問 吉村大阪府知事の「玉川徹万博出禁発言」謝罪

10日(水)昨日は、一日中雨がふったり、やんだりで、寒かった。じっと家に閉じこもっていた。ストーブを片づける予定にしていたが、とりやめた。今日は、いいお天気になり、雲一つない爽やかな春の陽気だった。以前に長年住んでいたあたりを散歩した。朝の散歩コースだった下鴨神社と高野川沿いを久しぶりに歩いた。下鴨神社には桜の木が非常に少ないことに気づいた。上賀茂神社はここ数年の間に桜の献木を植えてきたので、古くからある御所桜と斎王桜に加えて、桜の神社のイメージが定着した。下鴨神社内の糺の森平安京以前の原生林を守ってきたことで有名なので、主にケヤキ、ムクノキ、エノキ、カツラ、モミジなどが生い茂っている。それらの苗木の献木植樹を行っている。こうした樹木のお陰で夏の暑い時期には、糺の森の散歩はとても気持ちがよかった。下鴨神社の横に流れる高野川沿いには桜の木が長距離植っているので、それを見に行き、出町柳まで歩く。出町柳は、高野川と鴨川が合流する地点で、そこから京都の市内中心部を流れていき、宇治川と合流して淀川になる。ずっと川沿いには桜が植っている。出町柳から鴨川の北へは、上賀茂神社あたりまでもみごとな桜並木となっている。日露戦争の勝利を祝って当時の師範学校の学生や教職員たちが桜の苗木を植えたと言い伝えられている。師範学校があった近くにある出雲路橋のたもとにその記念碑がある。桜にまつわる話は日本中にいっぱいある。写真は下鴨神社糺の森、高野川。

   

岸田首相がアメリカを訪問しているが、主な目的は日本の自衛隊アメリカ軍部隊との連携の円滑化という。防衛面での協力を深めるという。どこでそうした方針が決められたのか。日本国民の意思だというのだろうか。岸田首相は防衛費の増額、「反撃能力」の保有など防衛力の強化、防衛装備品の輸出ルールの緩和などを強行にすすめてきた。まったく国民の意見を聞くことも、国会で議論することなく強引にすすめてきた。「裏金問題」ではのらりくらりと対応しながら、裏では日本を戦争への道へ突き進ませている。

 吉村大阪府知事が維新の政治集会で、「羽鳥慎一モーニングショー」に出ている玉川徹氏が大阪万博に対して批判的だとして、「(万博が開幕しても)入れさせないでおこうと思っている」と発言していた。このことに対して、今日の記者会見で「不適切で間違った発言だった。撤回して謝罪する」と述べた。万博に関して「賛否を公平に論じてほしい」という気持ちからの発言だと言い訳をした。私も今回の「大阪万博」には興味がない。1970年の大阪万博には暑い夏に出かけ、広い会場を歩き疲れたことと、ほとんど人が入っていない小さなタンザニア館に入って、シャーバン・ロバートという作家直筆の手紙を読んだことだけは記憶に残っている。2005年の愛知万博にも出かけた。「自然の叡智」をテーマとし、「愛・地球博」だった。2025年の大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。なんだか嘘っぽいテーマ。いま、ウクライナパレスチナでたくさんの人たちの命が奪われている状況下にありながら、戦争を止める行動も起こさないで、戦争への道を切り開いている状況下で、「いのち輝く未来社会」を語れるのかと思ってしまう。吉村知事は、そういう思いの人は、玉川徹氏同様に「万博出禁」となるのだろう。