Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

コロナ感染拡大と、その対策は十分か?

19日(水)一日中、家に籠もっていた。朝の片付けをしているときに、夫から散歩に誘われたが、京都でも急激にコロナ感染拡大しているので、行く気になれなかった。外の空気を吸ったのは、洗濯物を干した時とベランダに置いている植木や草花の手入れをした時だけだった。ずっと部屋に篭って作業をした。アフリカ文学研究会の会報合本の総目次を完成させた。私は40数年に渡って、研究会の会誌、会報、雑誌などの編集に携わってきた。手間のかかる細かな作業だったが、地道な作業をコツコツとやってこれたのは、ある種の情熱と仲間たちの支えがあったからだ。総目次作成のから、実感できた。充実した一日だった。

 テレビをかけっぱなしで、作業をしていた。国会中継があり、岸田首相の施政方針に対する代表質問が始まった。自民党は当然のように岸田首相を持ち上げるように「新しい資本主義」についての後押しと、理解を示す。立憲民主党代表の泉氏は政府の新型コロナ対策について、「まん延防止等重点措置などの発令要件もオミクロン株以前の感染力を想定しており、見直しを速やかに行うべきではないか。感染症危機に備えた官邸の司令塔機能の強化は、悠長に6月をめどにと演説したが、遅すぎて驚いている」と追及したが、岸田首相に簡単にいなされた。そして岸田首相が主張している「新しい資本主義」についても質問した。「中身が依然不明なままだ。新年度予算案を見ても、これまでの政策の焼き直しだ」と批判したが、批判になっていない。もっと具体的な対案をもって、切り込んでいくべきだが、それがないのにはガッカリした。立憲民主党の立ち位置がわからなくなっている。とても残念なことだ。

 「報道1930」で、世界で行われている3回目ワクチン摂取率がグラフで示された。50%を超えている国もたくさんあるが、日本は人口比で1.3%。検査数は世界で27位、人口比でいえば、150位以下となる。なぜ日本では何事もスムーズに進まないのか。何が原因なのか。田村前厚生大臣共産党小池晃氏、松本哲哉氏(国際医療福祉大学主任教授)がゲストだったが、このオミクロン株に対する具体的な対策が聞けなかった。今日はコロナ感染者が全国で4万1485人になった。28都道府県で過去最多になった。京都もそうだ。毎日過去最多を更新している。日本での状況分析が誰にもできないことが問題だと思った。小池氏は、政府に対して早急にワクチンのブースター接種、PCR検査の拡大、医療関係機関への徹底した支援を強調した。その通りだが、なぜ政府はやろうとしないのかの疑問が残った。田村氏は政府の立場から十分にやっているとしか言わない。「まん延防止等重点措置」でも、飲食店が酒提供するかどうか、夜8時か9時までかの違い、それ以上には何ら新しい措置はない。ほぼ2年近く同じことばかりを繰り返している。この間の経験やデータから科学的データ分析ができないのかと思う。「酒」を飲むか、飲まないかで、感染症が抑制できるなんて、もう誰も信じない。それ以外に感染しない方法は何かあるのか。「不要不急」とはなにか。誰だって用があるから、外出する。「経済を止めてはいけない」と政府も自治体の長はいう。経済を支えているのは、社会で働く人たち。その人たちが感染のリスクを背負って、日々仕事をしている。学生も毎日学校に行く。医療関係者は感染者と直接向き合っている。働く人たちをささえる保育所や高齢者施設で仕事をする人たちが感染リスクを負っている。そうした人たちの社会的ケアをなくしては、社会が成り立たない。「経済を止めないために」、誰に対してケアをし、感染拡大をどう止めるかの具体的な対策がない。飲食店の酒提供かどうかだけではない。もっと科学的な対策とその具体的効果を示すべきは政府の役目ではないか。