Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

6月4日 本の整理

ブログを書こうと思って机の前に座った。一週間が経っていた。毎日、毎日があっという間に過ぎてしまう。一週間前から本棚の整理をはじめた。私の仕事部屋には本棚が7本入っている。どの棚にも二重に本を詰め込んでいるので、後ろに何が入っているかもわからないし、少なくとも、退職してこの5年間ほとんど本の位置を変えていない。必要なものがあるたびに、あちこち探し回ったり、後ろの棚に入っているものが探せないでいた。時間がたっぷりあるので、今回は一冊一冊をチェックしながら、少なくとも分野別に分けようとした。

f:id:mwenge:20200604093016j:plain     ここ10年は読んでいない本、日本語の本は廃棄処分にすることにした。絶対に二度と読まないと思うし、もし必要ならば図書館で貸し出しできる。せっせと不要な本を紐で束ねて、古本屋に持っていく予定。50年前に書いた修士論文がでてきた。アーネスト・ヘミングウェイの『武器よさらば』について書いた。英文で書かなければならなかったので、最終英文チェックは大学のアメリカ人教師に見ていただいた。その先生からのメモが貼り付けてあった。「英文の間違いは非常に少なかった。内容についてはチェックしていないが、特に最後の結論が

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よかった。」とあった。いまのようにコンピュータに入力し、何度も書き換えることができるが、当時は手動のタイプライターで書いていたが、間違いがあると何度も打ち直した。若い時期に精一杯の力を振り絞って書いた。今何の役にもたたないが、もうしばらくとっておくことにした。

 南アフリカ関係のもの、アフリカ文学、アフリカン・アメリカン文学の本だけを残して、あとは処分することにした。それでも気が遠くなるほどの量がある。いくつかのテーマについてまとめてみたくなった。

    5月29日にミネアポリスアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドが白人の警官に殺された。「息ができない」と訴えたにもかかわらず、警官は彼の声を無視して、足で喉元を押し付けて殺した。何百年も前からアメリカ黒人は白人から差別と迫害を受けてきた。今も変わらず人種差別がある。コロナ感染症に関してもアメリカでは特にラテン系とアフリカ系のアメリカ人が命を無くしている。貧しくて医療措置を受けられない人たちが犠牲になっているが、トランプ大統領はまったくそれらに目を向けず、酷いことをツイッターで発信する。全米でこの事件に関して抗議行動が起きている。静かに抗議行動を起こしているが、過激な白人層はアフリカ系の人たちを雇って、店舗や会社を暴力で襲ったり、物を略奪したりして、抗議行動を暴徒化させている。それにみて、トランプ大統領は、国の軍隊を出動して鎮圧するという。挑発に乗らないように、静かな抗議行動を広げているが、トランプ大統領は自己保身と再選狙いのパフォーマンスばかりをする。オバマ前大統領だったら、こんなことにはなっていないだろう。コロナ感染の拡大を阻止する努力をしないできた責任を、この黒人差別問題に転嫁してはいけない。

 ベランダに放置しておいた百合の花が咲いた。以前は白のカサブランカだったと思うのに、赤く小ぶりの花が咲いた。土の関係で遺伝子が変わったのだろうか。理由はわからないが、私が好きな百合の花が咲いた。紫陽花の花も咲きはじめた。北のベランダのツツジは満開になった。その下の紫陽花はこれから咲いていくだろう。赤いバラは、大輪のバラの後、新しい枝から出てきたもので小ぶりだが、どこまで大きくなるのだろうか。

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