Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

「なでしこジャパン」帰国はビジネス

 先のブログのつづき。「なでしこジャパン」はなんとか帰国便はビジネスクラスにアップグレイドされた。つかの間の休息になったと毎日新聞(8月12日、大阪朝刊)は伝えている。同じく毎日新聞英語版(8月13日)は、JFAの説明を載せていて、男子チームはプロだからビジネスでロンドン入りをしたのだという。
 私はこの英語版記事をフェイスブックに載せたとたん、南アフリカの友人から「ダブルスタンダード」だと反応がかえってきた。男子チームがプロだというのなら、女性チームはプロではないのかといいたい。オリンピックの元来アマチュア精神は、とっくに消え商業主義とプロ化が進んでいる。「なでしこジャパン」は2011FIFAワールドカップでアメリカチームをやぶり世界のトップにもなった。
 それにしても、今回のオリンピックでの「なでしこジャパン」の戦いはすばらしかった。相手方のアメリカも「なでしこジャパン」と戦ったことを喜んだ。今回の試合でも審判の「誤審」がいくつもあった。日本は何度もアピールしたが、認められなかった。もしあの時に、もしこの時に「誤審」でなければ、優勝していたかもしれないと考えたいのは、日本チームの選手たちだろうが、結果だけを受け止めた態度もあっぱれだった。
 
 私など南アフリカやアメリカやヨーロッパに出かけることが多い。どこに行くにも、必ず12時間以上の飛行を強いられる。今年始めにシンガポールで救急車で運ばれるようなことが起こり、この次からはビジネスで海外に出かけようと思ったことがある。4月にアメリカのテキサスのダラスに出かる時に、ビジネス、プレミアムエコノミーの座席をとることを考えた。とても、とても財政的に余裕がないので断念した。フリクウェント・トラベラーのポイントを利用するしか方法はないと思ったが、海外に出かけるのも体力がいることを実感するような年齢になってきた。
 飛行機の長旅では体力だけの問題でもない。狭い座席に12時間も閉じ込められる精神的苦痛も大きい。隣に身体の大きな男性が座るものなら大変。男性の多くは両肘を我がもののように使い、隣の人のことは考えない。一度飛行機の真ん中の3列席で、中国人男性と韓国人男性の間に座らされるというめにあった。どちらも大柄な人だった。私はこんな男性の間で12時間も我慢しなければならないと思うと、憂鬱になり、キャピンアテンダントの人に座席の交代を申し出た。中国人男性は拒否し、韓国人男性が私と座席を替わってくれた。私は自分の持病もあり、たえずトイレに行くことがある。その都度寝ている人を起こしてトイレに行くことができにくいので、この座席の交代はほっとした。普段はチェックイン時に座席のチェックをするのだが、この時はアメリカ航空の国内便の5時間以上の遅れとキャンセル便の影響を受け、ニューヨークから日本に帰る飛行便に何とか駆け込みで搭乗でき、席のチェック等できなかったからだ。ほとんど最後の搭乗者で残り席が割り当てられたのだろう。この時ばかりは、韓国人男性の優しさに感謝した。