Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

ウィリーの訃報と、筋トレジムと袋作り

今朝一番のニュースは、1月3日に南アフリカの詩人ウィリー・コティティレ(79)さんの訃報だった。彼は1992年10月に京都精華大学で開催した「アジア・アフリカ文学者会議」に南アフリカの作家同盟を代表して、当時滞在していたアメリカから参加してくれた。とても気さくな作家だった。その一年前に南アフリカで初めて出会った。当時の妻さんは、バレカ・コティティレだった。ともに、南アフリカからボツワナやアメリカに亡命して、アパルトヘイトと戦う闘士でもあった。ついでに言えば、バレカは南アフリカ民主化し、マンデラ政権下では国会議員となり、国会の副議長をつとめた。私はこのお二人とは別々に知り合いだった。のちには、二人の間にいろいろな状況があり、離婚した。それぞれに新しい人生があったと思うが、ウィリーは芸術文化大臣の顧問をつとめ、南アフリカ文化の発展と浸透に貢献してきた。バレカは南アフリカの政治に関わり、女性議員としてトップの座につき、国会の議長を務めている。ウィリーと最後に出会ったのは、2015年に南アフリカヨハネスブルグで開催されたアフリカ文学会だった。とても健康そうだったので、彼の訃報は驚きだった。6日遅く、ズマ大統領からの公式発表では、1月16日に彼の葬儀が国葬として執り行われ、全国で半旗が掲げられるという。

 いつも出会うと、笑いながら、ゆっくりとした口調で話しかけてくれた。エネルギー溢れる、ユーモアのある人だった。ご冥福をお祈りする。

 

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 1月4日は、フランス語の復習に明け暮れた。語学学習は、集中することで少しは進歩があると確信する。

 1月5日、筋トレジムに今年度初の参加。身体が硬直していたのか、筋トレのあとのストレッチでは、多少の痛みを感じるが、心地よく、身体がすっきりした感覚を味わう。お正月の食べ過ぎを解消しなければ。午後からは趣味の袋作りを始める。母の帯を袋に変える。リバディの残り布で小物入れを作る。物作りは楽しい。

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大阪の天神さんにお参り

 大阪の天神さんとして知られる天満宮に初めて参った。娘、妹、姪の女4人ででかけた。妹はこの近くに住んでいるので、天満宮の入り口で待ち合わせた。すでの多くの人が集まっていた。

 京都で神社や寺院に慣れているせいもあり、大阪の天神さんは、高層ビルに囲まれ、神社の地面は小学校の校庭のような土がむき出して、情緒を感じなかった。横に3〜40人ほどが並び、前の列の人がお参りをすませると前進していく。境内に人がいっぱいいて、整然と静かにお参りしていく姿にはどこか感動した。本殿の前では、投げたお賽銭が本堂にいる人の頭に当たってはいけないとの配慮から、お賽銭箱の上には網ネットが張ってあった。アナウンスでは、「遠くからお賽銭を投げ入れないでください」とあった。都会化された神社の変わりゆく姿を考えさせられる機会だった。

 昨日でかけた京都の北野神社では、本殿の中心に列をなしている人たちは数列だけで、境内にはマイクで、「お急ぎの方は、本殿の横からお参りをしてください」とアナウンスしていた。誰もがお賽銭を遠くからは投げ入れない。

北野神社で書初め

1月2日。娘家族4人がやってきた。お昼におせち料理を一緒に食べ、お正月気分を味わった。高2と中3の孫たちは、おかげさまで元気に育っている。これまでもしょっちゅう会っているが、お正月は特別で、改まった気分になる。おじいちゃんから、お年玉を前にして、一年の抱負を聞かれるので、それに答えなければならない。少しの緊張感とコミュニケーションの楽しみがある。

 

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 北野神社に書初めに行く。これも新年の行事で、かれこれ、10年ほどになる。下の孫が4歳のとき初めての書初めで金賞を受賞したときに、「私これで頑張る」と言った。姉に対する対抗意識があったのか、すごい意思を持っているのだと思った。それいらい、ずっと金賞を受賞している。上の孫も同じように、金賞や銀賞を受賞している。二人の孫は書道教室に通ったことはないが、丁寧に筆運びをし、自由にハネやトメをする。そんなところが評価されているのかもしれない。

 書初めをしている場所にいくと、すでに多くの子供や大人たちが筆と墨で自由に文字を書いていた。

列をなして待っていてもなかなか空かない。高校一年生が何十枚も書いている。家から持ってきた半紙に練習をしている。延々1時間以上もかけて書き続けている。その子の父母はじっと見ている。ほかにも小学生が冬休みのお習字の宿題をここでやっていた。文字の形や位置について、こう書け、ああ書けと「指導」しつづける。子供は完全に飽き飽きしている。何枚も何枚もやり直させられている。なんだかいやな場面を見たような気がした。

 いままでは誰もが、北野神社で購入した半紙に数枚書く程度で、上手下手は関係なく、筆で文字を書くことを楽しむ場であってほしいと思った。

 

2018年1月1日

 大晦日のあと、上賀茂神社に初めて参拝に行く。いつもは下鴨神社にでかけていたが。上賀茂神社も12時になって開門。大勢の人たちが集まっていたが、下鴨神社ほどではないと思った。本来なら、昨年の3月に母を亡くしたので、喪中ということになるが、49日を過ぎればとか、納骨が終わればとか、いろんな解釈がある。要は人の心しだいということかもしれない。お寺にお参りに行くのはいいが、神様のいる神社参りはダメというのはどういうことだろうか。ネットで調べて見ると、神事は50日間を忌中といって、この間の神社参拝は避けることとあった。49日は仏事の考え方のようで、お寺参りはいつでもいい。

 まあ、新しい年を迎えるこころの準備として、例年の行事をこなすために、上賀茂神社にでかけて、健康的な生活が送れるよう神さまにお願いした。というよりは自分の決意のようなものを確認しにいくようなものだ。

 お昼前に下鴨神社に行く。例年下鴨神社で一年無事過ごせるように、絵馬のついたお札を受けている。古いお札を神社にお返しし、新しいお札を受けた。こちらも年中行事の一つ。

 下鴨から上賀茂への帰路、いつものバスに乗った。上賀茂神社の手前で、バスと車が立ち往生をしている。いくら信号が変わってもバスが前に進まないので、バスの運転手の方が、上賀茂神社参拝客をバス停の少し手前で降ろしてくれた。私はあと2停留所先で降りる予定だったが、そこでバスを降りて、賀茂川の土手を歩いて家まで帰った。普段は20分おきにあるバスが、4台も乗用車をはさんで連なっていた。御園橋の上の車がまったく動かない状態だった。多くの人が車で参拝に来るのと、狭い京都の町の通りを車が行き交うのには無理がある。日頃はそれほど交通渋滞もなく過ごしていたが、お正月となると、誰もが神社やお寺にお参りに行く。観光地は大勢の人たちが寄ってくる。

 賀茂川の河原を歩きながら、冷たい風が顔にあたり、妙に心地よかった。新しい一年が始まる。少しでも暮らしやすい社会であってほしいと願う。

 

 

紅白歌合戦を聞きながら

NHK紅白歌合戦を聞きながら、今年も一年が終わったという実感を味わっている。知らない曲あり、懐かしい曲あり。後半部から真剣に見入ってしまった。高橋真理子さんのFor youは感動した。私はあまりコンサートには行かないが、唯一高橋真理子さんのコンサートには、チケットが手に入ると、出かける。直立不動という感じで歌うスタイルも好きだし、自分をさらけ出して歌への思いを語る姿勢も好きになった。何よりも素敵な声に惹かれる。

 一日中、おせち料理を作っていた。野菜を全て湯がいてアク取りをして、順番にお出しと醤油と砂糖で炊いていく。何十年も作ってきたので、作るのは楽しい。最近よく作るのは伊達巻き卵。はんぺんと卵と少量の砂糖を混ぜ合わせて、卵焼き器でゆっくりと焼いてから、す巻きで巻き、輪ゴムをしてしばらく立てておく。お店で売っているような伊達巻き卵をできる。はんぺんが何ともいえない、柔らかさとフワフワ感をだしてくれる。

 ローストチキンもつくった。タコ糸がなかったので、醤油ダレにつけたチキンに牛蒡と人参を巻いて、アルミホイルで包んで、15分ほどオーブンで焼く。一度オーブンから取り出して、アルミホイルを剥がして、醤油ダレをかけて再度オーブンで焼いた。とてもうまく出来上がった。伊達巻の横にあるのは牛蒡の肉巻き。

 

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おせち料理はこんな感じ。紅白のかまぼこだけは購入。

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いよいよ残すはあと1日に

 12月30日。食器棚の中を全て取り出し、日頃使わない食器と毎日使う食器の置き場所を変えた。これまで、アフリカ式のパーティをよくすることがあったので、どうしても大皿やグラス類などが食器棚の中で大きなスペースを占めていた。20人ほどの人が集まり、あちこちで話しが弾んでいたが、最近では、二人だけの静かな生活になっている。外国からのお客さんがあっても、数人だけで静かに食事を楽しんでいるので、普段使いの食器だけで間に合う。今回の掃除で、毎回取りにくいお皿を奥から引っ張り出していたのが、手前に置いたことで、お皿の出し入れがスムーズになった。

 しいたけや昆布などの置き場所に困っていたが、梅干やラッキョをつける大きなガラスの瓶に入れてしまうことにした。外側からも良く見えるので、取り出しやすくなった。基本的には溜め込まない、物をたくさん置かないことが一番だと思った。

 黒豆を炊いておいた。掃除をしながら、黒豆を炊いた。料理家の土井善晴さんの黒豆の炊き方をテレビ番組で見て以来、最近ではなかなかうまく炊けるようになった。今までは、圧力鍋を使ったり、いろいろと工夫したが、豆にシワが寄ったり、硬かったりと色々だったが、最近ではどんな豆でもうまくふっくらとできる。長時間8時間も弱火で炊くようにと指示があるが、私はその間をシェフの鍋(魔法瓶の鍋)を使い、冷めてくると、鍋をそのまま火にかけ、しばらく沸騰させてから、シェフの鍋に戻す。シワのない柔らかい黒豆ができあがる。あとは冷蔵庫の中で保存するだけ。

 数の子も水につけて塩出しをしておく。

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掃除をする

 普段、あまり掃除しないところを拭き掃除する。雑巾がけが一番合理的で、きれいに掃除できる。床はシャープのcocoroboちゃんがやってくれる。あちこちぶつかりながら、けなげに仕事をする。普通の掃除機を使うこともあるが、長箒で掃きだすのが一番好き。伝統的な棕櫚の長箒は、北野天神さんで15年も前に購入したもので、玄関の近くに少し背伸びをして手を伸ばしたところに吊るしてある。電気掃除機などよりも簡単でしかも綺麗に埃を集めてくれる。職人さんが作った伝統的な日本の箒は使う度に愛着がわく。

 壁にかけた布はバングラデシュの刺繍布。櫛は南アフリカで購入(どこの国のものかわからないが、ガーナかケニアのものではないかと思う)。その横の袋はボツワナのサン民族の人のビーズで模様をつけたもの。

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部屋の隅に花を飾る。

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