Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

10月29日 VHSからDVDにダビング作業

 ずいぶん昔に南アフリカで購入したVHSのビデオテープは、いまは自宅では観れなくなった。南アフリカはパル方式で、日本のビデオ方式とは異なる。以前、方式の異なるVHSを日本で再生する機器を持っていたが、故障してしまった。それ以来ずっとビデオのことは忘れていたが、最近になって時間ができたので、南アフリカの歴史を振り返ってみたいと思った。ビデオを観るにも、再生する機器がない。とにかく、100本近くあるビデオテープをDVDにコピーをしようと思った。数年前にはこうした作業をやってくれる業者にお願いしたことがあるが、一本コピーするにも1000円近くかかる。しかもコピーガードがかかっているものは、DVDには焼けない。
 そこで、私の勤務先の図書館にどの方式のVHSからでもDVDに転換できる機器があることを知り、時間があるときに少しづつ作業をしている。多くのビデオは、私が1994年に滞在させてもらったUniversity of the Western CapeのMybuye Centreが収集し、販売していたものだ。アパルトヘイトと闘ってきた人たちが、命がけで記録した貴重な資料だ。30年も前の南アフリカの歴史的記録を改めて見直していると、アパルトヘイトの異常性と人びとが命がけで闘ってきた成果が、いまの社会を築いたことに、感慨深いものがある。
 しかし、現状ではアパルトヘイトを全く知らない世代が誕生していることや、アパルトヘイトがすっかり過去のものになりつつあることを考えれば、南アフリカ社会もどうなって行くのだろうかと思う。日本では南アフリカアパルトヘイトは遠い過去のことになりつつある。私が持っている資料をどう生かしていけばいいのだおうかと思うこの頃だ。