12月21日、西国33寺めぐりにいく。今回は東舞鶴にある29番の松尾寺に行く。京都から綾部まで特急にのり、綾部で東舞鶴までJRに乗り換え。案内書によると無人駅松尾駅から徒歩50分とある。ほとんどの人は車でお参りをすると書いてあった。
東舞鶴でレンターカーをすることにし、松尾寺まで20分ほどで行く。結構山道をぐるぐると回りながら、山頂近くのお寺に到着。数日前の寒波の影響で所々に雪が残っていた。雪の日なら車でもくるのは難しいだろうと思った。
ご本尊の馬頭観音は、農耕の守り仏として崇められるという。また牛馬などの畜産業、車馬交通、競馬に関わる信仰で知られる。下鴨神社や上賀茂神社での競べ馬の行事などとも関わりがあるのだろうかと思った。
東舞鶴から天橋立までレンターカーで移動。海岸ぞいや由良の川沿いににおよそ1時間強で移動ができた。同じ京都府に位置するので大した距離ではなかった。舞鶴は第二次世界大戦後の引き揚げ者の寄港地だったころから、いまでは引き揚げ記念館がある。歴史を語りついでいくことは大事なことだが、ユネスコの世界記憶遺産のために事業をすすめるのはどうかと思うが・・・・
舞鶴には自衛隊の基地があり、海上自衛隊の空母が3隻停泊していた。ものものしい雰囲気に、いつなんどきでも「北の仮装敵国」に飛び立てそうだった。戦争はちゃくちゃくと進んでいるし、来年1月には高浜の原発3号は再稼働する。隣町の舞鶴はいち早く議会で再稼働を承認した。京都府の議論を無視したことで、京都府知事は怒っていたが、メディアが大きく取り上げないので、周辺住民の怒りの声は届いてこない。沖縄だけが日本の基地ではなく、日本中が基地化されていることを再確認したいと思った。
天橋立には西国28番成相寺がある。ここも車でなければ、なかなか行けそうにもないところだ。すごい勾配の山道をぐるぐる回りながら登った。こんな急な坂道は生まれて初めてで、車の運転にはかなり緊張した。
文武天皇の勅願寺だといわれることから、菊の御門がある。古い建物で歴史を感じた。境内には至る所に地蔵菩薩があり、林の間には地蔵菩薩が重なるように置かれており、それらを京都府立大学の学生たちが調査していた。ほんの束の間日が照って、山の上から見た天橋立のある入江が美しかった。