Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

メトロポリタン美術館へ (6月19日)

 ニューヨークでは友人のフラットで居候をしていた。友人は父親の家の売買契約を交わすために、後片付け、掃除などで奔走していた。私も以前に何度かその家に泊めてもらったことがあり、お父さんにも会ったことがある。トリニダード出身で、歴史学に造詣が深く、国連で仕事をしていた。矍鑠としていた。

 私はその間、自由にマンハッタンまで出かけ、あちこち歩き回っていた。随分前に行ったことがある、メトロポリタン美術館を訪れた。広さといい、展示物の多さに驚く。誰と一緒に行ったかは覚えているが、その時の展示物が何だったのかは全く記憶にない。

 私はシニアなので、入場料は格安で17ドルだった。通常は25ドル。これも必ずしもこれだけの金額を払わないといけないというわけではなく、一応の目安でいくらでもいいとのこと。これは国立でも市立でもなく、私立の美術館だからかもしれないと思った。あまりの広さと、五番街をずっと歩いてきた疲れもあり、ゆっくりと一つひとつを鑑賞できなかった。古代ローマ時代やギリシア時代は見慣れた彫刻が多くあり、巨大な文化を築いたヨーロッパ社会に驚愕する。

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アジア館は、中国、韓国、日本を中心に見た。よく似ているが、微妙に異なるところに独自の文化が感じられた。日本館では田邊竹雲斎の竹細工が展示されていた。日常に取り入れている何気ないものだが、素晴らしい芸術性と細やかな技術に圧倒された。ちょうどこれらの展示が始まったばかりで、とても珍しいとのことだった。

 美術館を出ようとすると、大雨と雷で足止めされた。雨道具は持っていないので、仕方なく、しばらく館内にいた。雨が小止みになったので、バスに乗りペンステーションに向かった。ペンステーションのそばを通るのかと確かめているのに、タイムスウェアの近くで降ろされた。つまりそこから地下鉄に乗り継げということのようだったが、またよく知っている道を歩き続け、さすが疲れたので、地下鉄に乗ることにした。大雨のせいで地下鉄構内が水浸しになったり、色々と故障があって、地下鉄に大幅な遅れが出た。歩けばよかったと後悔したが、すでに遅し感。

 携帯電話の電源は切れるし、Wifiにつながらないし、友人に連絡できずに、予定の2時間遅れで帰宅した。友人は家にいたので、ほっとした。心配させたことを詫びる。